【天才作家スズ】チーズケーキ姫はシュークリム王子の好きな人！？

二つ目の嘘[ヒロ目線] ページ42

プランス「ほう」
そう言ったプランスの顔からは、たちまち血の気が引いていった。

やっぱりプランスでもショックなんだな。

プランスは突き刺すような目でカイを見た。
プランス「カイ。私を甘くみるなよ。お前だからって、許す事は無いぞ」

カイはこわばった微笑みを浮かべた。

カイ「もちろんだよ。分かってる」

カイはどういうつもりで、こんな事をしているのだろう。
昨日はスズと絶交したし。

プランス「では、どうやったのか、説明してもらおうか」

プランスはため息をつくように言って、自分の椅子に戻った。

プランス「どうぞはじめてくれ、冬馬戒クン」

プランスが他人行儀にカイの名前を言ったのは、それがプランスの決意だったのだと思った。

プランス「聞きたいのは、いつ、どこで、何の目的でアトロピンを入れたか、だ」

カイは淡々と言った。

カイ「火事の騒ぎで、皆が女公爵のほうに気をとられていた時、成宮のテーブルのボールに入れた。目的は、成宮に嫉妬していたから。

サッカー部のポジション争いで、いつもライバルだったし、気をぬくと負けそうで、追いかけられている感じがして、辛かった。この間、マイボールを賭けてフリーキックの数を争った時には、負けて、ボールを取られたし

成宮がいなくなれば良いと思っていた。なにか事件を起こせば、退学になるんじゃないかって考えたんだ」









それも嘘。

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