【天才作家スズ】チーズケーキ姫はシュークリム王子の好きな人！？

一つ目の嘘[ヒロ目線] ページ41

プランス「そこまでだ」

プランスがそう呟いて立ち上がった。
レポート用紙を投げ出すようにそばのテーブルに置き、成宮の前に歩み寄っていく。

プランス「私のイベントをつぶした犯人は、必ずはっきりさせる。そのためには、全員に協力してもらわねばならない。それができないというなら、私たちの関係はこれで終わりだ。」

ヒロ「・・・！」

場合によれば仲間も見捨てる。
そんな言葉があてはまる様な時だった。

プランス「成宮、選べ。私に協力するか、あるいは、ここから出ていくか。どちらだ。」

プランスの冷ややかな瞳に見すえられて、成宮は追い詰められた動物のような顔になった。

さて、どうする・・・？
成宮・・・・！

成宮「誰が何と言おうと、俺のロッカーは、絶対開けさせないっ！」

成宮が、ただっ子のように言い張るのと、後ろの方の席で誰かがこう言うのが同時だった。

「やったのは、僕だよ」

皆が、一斉に声の方を振り返った。
もちろん、俺も。

「僕がやったんだ」


そう言いながら立ち上がったのは、なんと、カイだった。



あーぁ、ややこしい事になってきた。
本当に人間って見ていて面白いよなぁ。









ほら、カイの嘘が一つ増えた。


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ヒロは人間観察が好きなんです。

ヒロの『ややこしい事になってきた』は、カイが嘘をついている(成宮をかばっている)事が分かったから言った言葉です。

二つ目の嘘[ヒロ目線]→←イラつきました。[ヒロ目線]

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