four seasons.

変わらない君へ6 ページ29

実家に戻って数日、朝からワイドショーには、メンディーとあのアイドルとの熱愛についての報道ばかり。

メンディーと、共演した出演者たちがインタビューに答えたりと中々見ていて気分が良いものではない。

A「…朝から気分悪くなった。」

母「なら、見なきゃ良いじゃないの。
全く、急に帰って来たと思ったらこんな事だったなんてね。」

A「お母さん…私、メンディーのそばにいて良いのかな？」

母「何、弱気になってんの？Aらしくない。確かにこのアイドルの方がスタイルも良いし顔も可愛いし、側からみたらメンディーくんとお似合い〜とか言われるんだろうけど。

母さんは、Aとメンディーくんが一番のお似合いのカップルに見えるけど。
だってね、お似合いのカップルってお互いを必要として、どんなに辛くても二人で乗り越えて楽しい時はそれを二人で分け合える。

そう、周りが見えるからお似合いのカップルっていうと思うの。」


お母さんは、いつもの笑顔で私を抱きしめてまるで赤子をあやすかのように背中をポンポンと叩きながら言った。

母「母さんは、どんな時もAの味方よ？あんなアイドルに負けちゃダメ！

さてと、お昼ご飯の準備しなきゃね！」


A「お母さん！ありがとね。」

お母さんは、やっぱり笑顔で微笑んでくれた。









メンディーside


相変わらず、メンディーとあのアイドルMIKAとの熱愛報道で世間は賑わっている。
MIKAの事務所は、本人達に任せてると曖昧な回答で、LDH側は完全否定。MIKA自身も否定せず曖昧な答えで世間がさらに騒ぎ立てる始末だ。

亜嵐「また、やってるよ。メンディーくんとの報道。」

玲於「亜嵐くんー。テレビ消して。俺、そのアイドルアレルギーだから身体かゆい。」

裕太「なあ？そーいやAちゃん実家に帰ってるって知ってる？」

隼「えっ！マジ！何で？何で？メンさんがそうさせたのかな？」

「違うよ。Aが自分でそうしたの。」

隼「うわっ！！！！びっくり！メンさん」

「ごめんな。俺のせいで。みんなにまで迷惑かけて。」

玲於「それはそうとAさん良いんですか？」

裕太「せやで！なんかさ、Aちゃん可哀想や。こんなアイドルのせいで！メンディーくん！どうするの！これから？」


「一応ね、考えてはいるんだ。
これからHIROさんに相談しようと思って。
その前にみんなにさ、協力して欲しくて。」


四人は、メンディーの真剣な表情に首を縦に振った。

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