8話 ページ8
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ロボロ「Aっ…！歩くの速い！」
「ｯあ、ごめん…。」
ロボロ「ひ、久しぶりやからゆっくり歩かんか？」
めっちゃ可愛い。
何なんこの子、俺の気も知らんで…。
「…分かった。」
鬱「あれ、ロボロやん………ん？2人？」
ロボロ「げっ…大先生。」
両方に目を向けて明らかに困惑している。
一卵性双生児ゆえにどちらがロボロでどちらが違うのか判りもしないだろう。
違うところと言えば『天』と『昊』である事のみ。
「…〇〇国指揮官兼王専属護衛のAと申します。」
鬱「え？幻覚とかやなくて？ホンマに存在してる人？」
ロボロ「Aは俺の双子のお兄ちゃんの方や。嘘つけとか言われそうやからあんま紹介したくなかったんやけど。」
「片割れがいつもお世話になっております。」
邪魔だなこいつ。
事前調査で知ってはいるけどロボロにちょっかいかけやがって。
今すぐ消し炭にしてやりたい。
鬱「あー…どうも。なんやったら中庭にみんなおるから行きます？いちいち聞かれるん面倒臭いやろ。」
「…」
ロボロ「そや、そうしよ…！これ以上家族の時間取られとうないからな！」
「っか、」
可愛い〜〜〜！！
このメスがｧｧｧ…。
鬱「か？」
「か……畏まりました。」
ロボロ「じゃあ行こ！Aその敬語外してええで！俺ら敬語あんませぇへんから！」
「でも…」
こんのメスガキ…。
俺が敬語で話すのは仲良くしねぇ為なんだよ…。
こっちに踏み込んで欲しくないから敬語使ってんだよ。
ロボロ「だめ…？」
「分かった。」
同じ身長だけど顔覗き込んで上目遣いは可愛過ぎる。
心臓持たないから…。
鬱「なんかAさん…ブラコンやな！」
「は？」
ロボロ「Aが？俺に？んな訳あるかぁ〜…！」
「…家族として好きなだけど。」
鬱「あ、ふーん？」
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作者名：乾
| 作成日時：2020年9月30日 19時
