45話 ページ45
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「＿＿＿＿＿…で、俺の所に来たと。」
ロボロ「俺の顔がどうとか言うとったんやけどどうしたらええの…？」
顔、ねぇ。
思い当たる節が一つだけあるな。
「はあ……王、今から敬語を外しますのでご了承願います。」
トリス「ずっと外してもらってもいいからねｯ…？」
「それはダメです。………で？ロボロの顔を見たところで俺が発狂するくらいなんだが？何でお前が泣くんだよ。」
ロボロの驚いた顔もめちゃ可愛い好きだな。
トリス「ｽﾞｽﾞｯ…あのねっ……Aには言ったけどｯ…ロボロとAは〇〇国前王のレイラって人の子供なんだよ。」
ロボロ「え…」
やん可愛い。
まあ、初見はビックリするのも無理はない。
「ロボロと俺は一卵性双生児、父親も一卵性双生児だそうだよ。んで…トリスがそんなに泣いてるのはお前あれだろ、父親の事好きだっただろ。」
トリス「っ…」
「好きだったやつが死んで遺された双子の俺らを好きでいればよく似ている父親を愛してるも同然だろうし。」
トリス「……そうだよ。レイラは僕の事弟って言ってたけどその壁を超えてレイラを好きだったんだ。」
「でも死んだ、トリスは不慮の事故だと言った。嘘を交えて話したお前の口ぶりからして誰かに殺された……あってんな？」
トリス「それはノーコメント。」
「否定しないんだ…じゃ、殺されたって事だな。ロボロ、簡潔に説明すると俺らの親は何者かに殺され遺された俺らを守る為にトリスは俺を指揮官にしたわけ。ロボロは我々だ国に避難という事や。」
ロボロ「プラス…父親の事好きやったって事なんか。エラいまあ…一気に来たなぁ。だからあないに泣いとったんですね。」
トリス「…ホントに好きだったんだもん。でもフレデｯ……ん"ん"っ…！！母親がいたから諦めた…。」
なんか聞こえたなぁ。
母親の名前か。
ふれで？きっと違う。
トリス「双子に命令するっ…！父親の顔を思い出し、母親の名前を言えたら何があったか全部教えたげる。」
ロボロ「…分かった。」
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作者名：乾
| 作成日時：2020年9月30日 19時
