天の声【男主】 (ページ41)

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41話ページ41

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トリス「つまるところAとロボロ君は本当は僕より身分は上なんだよ。」

「…親はどんな人だったんですか？」

トリス「そうだね……彼は君ら2人によく似てる。ロボロ君が着ている甚平と呼ばれている服は彼が着ていた服だね。」

「あの…彼って言ってますが、名前を教えてくれませんか。親の事を知らないのはちょっと…」

トリス「やっぱり覚えてないんだね…。彼が君らの前からいなくなったのは双子が1歳の頃だよ。本当に覚えないの？」

「残念ながら…全くありません。」

俺とロボロに似ていたという事は親もまた、
この布付けてたのかな…。

それに甚平を着てた…。

トリス「そっか…彼の名前はレイラ。君らと同じように一卵性双生児で〇〇国の前王…瞳は薄紫色で君らと一緒のふわふわの茶髪だったんだ。」

「あっ…」

薄紫色…という事は…。

あのピアスの元の持ち主は俺らの親か。

「…彼、という事は父親……ですよね。母親は？」

トリス「…それは答えられない。」

「答えられない…？それはどういう事ですかトリス王？」

トリス「だーかーらー！君らの母親は言えないの！！僕の情報を裏路地の民達に流しても答えないってレベルで答えられない。」

裏路地の者で例えるって…えぇ……。

でもそのレベルで母親を教えてくれない理由はなんだ？

トリス「自分の父親覚えてない人に母親教える訳にはいかないから～！ふんっ！」

「じゃあ父親の顔を思い出せたら教えてくれるんですか？」

トリス「ん～……それともう一個！母親の名前、思い出せたら教えてあげる。」

「…分かりました。」

それ相応の理由があるんだろう母親には。

ゆっくり思い出していこ…。