34話 ページ34
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トリス「A〜？」
「ｯ…王、昨日は申し訳ございませんでした。権限を承った身でしたのに指揮官としても王の護衛としても何も出来ませんでした。」
動かせない身体を無理矢理にでも僕の方に向かせようとしてるのを止めさせた。
トリス「1週間くらいは動かさずにいなさい。無理に動くとずっとベッドの上だからね。」
「…ごめんなさい。」
顔はちゃんと動くみたいだよかった。
トリス「ロボロを借りた事はロボロから聞いた？国移動の事も。」
「ロボロが俺の代わりに指揮官として借り出され国移動が終わったと聞いています。」
トリス「うんうん、ちゃんと聞いてるね。後ね…我々だ国との同盟を組む事になったんだ！国移動したからにはちゃんとしないとね！」
同盟組むからもう国移動出来なくなるなぁ。
Aの負担減るじゃん！やった。
あ。
トリス「ロボロの部屋に住むんだよね？その準備も進めてるから怪我良くなったら引っ越していいよ。君達双子から後ろ盾は近付かせないから安心して。」
後ろ盾が近付けないように僕のそばから離れないようレウクラウドから命令してもらった。
これでナギとコンタミから双子を守れる。
「…俺、外れた方がいいのでは？王の為にもロボロの為にも〇〇国から外れたら危害加えないですし、誰も仲間割れしない。」
え、
Aが、
Aが〇〇国から抜ける？
は？
そんなのｯ…、
トリス「お前……」
「…？」
トリス「…それ二度と言うな。僕の前でそれ、これからも死ぬまでずっと言わないでね。」
ダメなんだ…それだけは、
それだけは僕が許さない。
だって、だって、
Aはっ…
「トリス…？」
トリス「これは……僕の罪滅ぼしでもあるんだ。じゃなきゃ…」
「罪滅ぼし…？」
彼が遺した双子を大切にしていかずに僕に何が残るというんだ。
僕は彼を守れなかった癖に何の枷もなくのうのうと生きてるなんてそんなのっ。
そんなの気持ち悪い。
やだやだやだやだ。
「トリス大丈夫ですか…！？」
トリス「ｯは、……ご、ごめん！大丈夫だよ！ちょっとそんな発言控えてくれる？僕Aの事大好きだから寂しくてね…！」
「わ、分かりました。」
双子無くしたら僕の意味なんて…。
トリス「僕の事置いてかないでｯ…。」
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作者名：乾
| 作成日時：2020年9月30日 19時
