天の声【男主】 (ページ32)

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32話ページ32

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〇〇国の圧勝だった。

気配のない兵達に国民はパレードだと勘違い、
J国軍はいきなりの訪問に慌ただしくしていたがつかの間、

〇〇国の突然の奇襲によってJ国の王族は全滅。

国民は何する事も出来ず逃げ出す事も出来ずに〇〇国に囲まれた。

〇〇国となった国の民達は1人ずつ、
兵達に正座を強制され…登場したトリス王の前で目を背ける事など不可能だった。

トリス「J国の国民だった諸君…今日はいい天気だね！君達に2つの選択肢を与えるとしよう。1つ目、〇〇国の民となって生きていく……2つ目、J国の王族と共に処刑される。どっちがいい？」

容赦のない黒目の王に皆、
前者を選ばざるを得なかった。

トリス「そうかそうか！それは有難い事だ！今まで通りの生活を送ってくれ！ただ王族が変わっただけだし。」

王族が変わっただけ？

否、脅威が増えた。

殺されないよう、
機嫌を損ねないよう、

気を付けて生きなければ殺されてしまう。

トリス「それともう1つ…！この国から出ようなんて考えちゃダメだからね。」

背筋が凍る。

赤ん坊も子供も大人も老婆もみんな…トリス王の圧に押されて反撃する事も出来なかった。

反撃してはならないような気がした。