17話 ページ17
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「仕方ありませんね……この事は絶対言ってはなりませんよ。貴方も俺ももれなく死にます。」
鬱「絶対守るから大丈夫やで。」
「それでは手を出してください。指で書きますから。」
本当は後ろ盾の事を言おうとすると後ろ盾が攻撃してくる。
特に彼が。
俺の事嫌いだし。
「…もし俺が死んだらロボロをお願いしますね。」
鬱「え？」
鬱の手のひらに指で後ろ盾の名を書いてゆく。
瞬時に後ろに下がり服の中から短剣を取り出し警戒する。
が、既に遅かったようだ。
「っ…」
ロボロ「え、な、何が起きて…」
短剣を構えた頃には既に後ろに回っていた。
警戒させる間もなく後ろを取られてしまった。
鬱「し、侵入者やｯ…！！」
『侵入者』というワードに反応し、
中庭でゴタゴタしていた一同はAの後ろの彼を捕らえようとするが素早い動き…
誰も触れられないままAの後ろから離れて、
次々と倒されてく。
「流石は後ろ盾の一人ですね。」
全員倒し終えた彼は、
赤黒い髪にドス黒い目。
ナギ「それ以上喋るのなら殺すぞ。」
名を『ナギ』という。
「殺したいなら殺せばよかろうて。どうせ王に命令されて殺せないだろうに。」
ナギ「…トリスが呼んでいる。それと後ろ盾を知ったそこのお前、僕の名前だけでよかったな。他の名前を知れば僕は止められない……無惨な死に方だっただろうな。トリスに免じて殺すのはやめてやろう。」
鬱「はぁん…？これが〇〇国の奇襲無双理由やんねんな…？」
「死にたくなかったらもう聞かない方がいいですよ。」
ナギ「お前もだぞA。お前の弟を殺されたくないなら黙っていろ。」
「ナギ、ロボロを傷付けたら許さないからな。」
ナギ「弱者め……ほざいてろクソ野郎。」
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作者名：乾
| 作成日時：2020年9月30日 19時
