【オリジナル】十二天物語 (ページ7)

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絵里「終わったねー。帰りどうする、どっかよってく？」

無事入学式も終わり、女子はそんなことをいいながら帰り支度をしていたが、真はその会話に混ざろうとはしなかった。

真(にしても、あの新入生代表の人綺麗だったなー。)

一人反芻していると、一部の女子が真の方へ近づいてきた。

真(げっ・・・何だろう)

席変わってー、だろうか。ありえそうだ。
と思ってたら、そのまま真の前を通り過ぎて隣の席へ行った。

女子「ねぇねぇ出雲君、家ってどこ？ここから近いの？」
女子「もしよかったら一緒に帰らない？」

何とも強気な女子である。

真(そういえばこいつ、何か変な感じあったんだよなー。何だったんだろ、あの違和感みたいな感じ)

ぼーっとそんなことを考えながら、女子達の抗争に巻き込まれないうちに帰り支度を進める。

出雲「悪いけど家はここから遠いんだ。だから君たちと一緒に遊ぶ時間はない」

きっぱりと女子達の誘いを断る声が聞こえた
はっきりいって愛想が悪いが、そんなことで諦める肉食女子はそういない。

女子「あっそうなんだ～」
女子「あはは、残念～」
女子「そういえばさ、出雲君は何でこの高校受けたの？」

まるでマシンガンである。
それに対しての出雲の態度は酷いものだった。

出雲「君たちに言う必要性はない」

のべつくひまもありはしない
というか今のでクラスに残っている男子の半分は確実に殺意を覚えただろう
出雲に話しかけている女子の一人はそこそこの美人である
美人に話しかけてもらえない立場からすればどれだけの思いだろうか。

真(まぁ私には関係ないけど)

そうして私は面倒ごとに巻き込まれないうちに家へと帰った。