37 ゆびきりげんまん（10/31更新） ページ38
・
指切りなんてしたの
何十年ぶりだ？
コロコロと変わる二宮さんの表情と態度に翻弄されっぱなしで
「でも、なんで？」
「ん？」
「なんで、私？」
「相談、とか乗ってよ。」
相談？
あっ！なるほど、華のことね、
やっと合点がいった
私が華の友達だから、か
まぁ、そういう事なら喜んで力になりますよ！
あ〜、
危うく勘違いするとこだったわ
あ、いや、でも
こんな人と付き合ったら華が苦労しちゃうんじゃ、いや、でも、好きなんだよね？
それにしても、
好きな子の友達に恋愛相談するようなヒトって
・・・ちょっと苦手、かも、
やっぱり断るべき？
あー、どうすればいいのかな？なんて考えてたら
「そろそろ、帰ろっか？」
「あ、はい、」
そのままお店の外へ出て行くから
「あの？支払いは？」
「ん？あー、ツケなの。」
「ツケ？」
「お給料日までツケてもらってんのよ。」
えっ？うそでしょ
「いや、じゃ私払ってきます。」
お店へと踵を返した時、
手首を掴まれた
「え？」
「面白いコだねぇ。」
って笑いを堪えるように肩を揺らしてるから
え？ウソなの？
なに？どう言う事？
「はいはい、タクシー乗りますよ。」
すたすたと歩いてく後姿に着いてくと
そのままタクシーに乗せられた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 142人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：617 | 作成日時：2018年9月19日 21時
