８０振り目 ページ40
『なんで...』
自分の周りに集まる粟田口達。
大丈夫って言うように優しく抱きしめて、
悲しい事言わないでって言うように涙を流す。
「僕達が若を恨んだり、憎んだりするはずないでしょ!」
「いち兄が誇りをかけて守ったものを僕達は壊したりしません...!!」
「だって僕達、生まれた時からずっとずっと...
若様のそばに居るんです...!」
『!!』
そうだよ...
ずっと、ずっと...
『う、...』
《貴方様が主だったら...》
《若...良かった...》
《安心しました!》
《若!今日は僕の隣だよね!》
《若にまで手を出すなんて許せません...》
《若...》
「そばにいるっていち兄が消えた時も言っただろ?」
『あ...あぁ...!!』
どうして忘れてたんだろう。
ボロボロのお守りを持って部屋を出た時。
忘れられない絶望の顔をしたのは
『う、うぅぅぅ...わああああぁぁあぁ...!!!』
僕自身だ。
気を使ったのも、遠ざけたのも僕。
ごめんって謝ったのはきっと僕自身を許せなかったから。
その後、僕は泣き続けた。
泣き止むまで何も言わずに粟田口はそばにいた。
ねえ、一期。
やっと。
やっと僕は
歩き出せるよ。
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真雷(プロフ) - れんさん» 長文で丁寧に感想を書いて下さり本当に嬉しいです!!!そんな風に何かを大切にしようと思って貰えるとは…。この小説を書いてて良かったなと思うことが出来ました(´∀`)ゆっくり亀スピードですが頑張って書くのでよろしくお願いします! (2018年3月31日 12時) (
レス) id: 9e8cdb3667 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - と思いました。とても胸が苦しくなる作品でしたがとても素敵な作品でした。改めて一期一振が大好きになりました。ありがとうございます。 (2018年3月27日 23時) (レス) id: 22fb448192 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 一期一振ガチ勢の私には悲しすぎる展開でした。1振り目の一期一振の思いと2振り目の一期一振の思いが交差して悲しい連鎖を生み出す。最終的に1振り目の一期一振ではなく2振り目の一期一振と共に歩む主の姿。この小説を通して改めて自分の本丸の1振り1振りを大事にしよう (2018年3月27日 23時) (レス) id: 22fb448192 (このIDを非表示/違反報告)
郷羅 - 嗚呼､、素晴らしい作品に出会った!ありがとうございます！一日中ずっと泣けました! (2018年2月18日 11時) (レス) id: 92b69bfb4a (このIDを非表示/違反報告)
真雷(プロフ) - 彼方さん» 続編出来ました！おまたせしましたああ！ (2017年9月28日 19時) (レス) id: 06a076d6f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真雷 | 作成日時：2017年1月22日 19時
