束縛彼氏と天然少女【七罪】

38回目の天然 ページ43

ディアンヌにおかえりって言ってもらってから
私はディアンヌの横にぼふっと寝っ転がった。

｢きもちー!!草って意外とふかふかなのね!!｣

ぐーんっと伸びをする私を見てディアンヌはふふっと笑って

ディ｢そうだね｣


少し無言が続く……


そして私はゆっくり口を開いて皆に言えない気持ちを彼女だけに打ち明ける。


「ねえディアンヌ…私まだ好きなんだ」


唐突に口にした言葉にディアンヌは驚かずに「うん」とだけ言った。


七つの大罪にリオネスまで連れて来られて裏の大罪人として動き始めた私。

何もわからない私に皆は優しかった。


でも、皆がお酒を飲んで昔話をするとき
記憶の無い私は皆の過去が羨ましかった。

自分の家族、友人なんて知らないし、
自分自身の誕生日や子供のころどんな姿をしていたのか、どんな性格だったのか……。

それさえも忘れた私は皆が故郷の話をするたび苦しかった。



でも、あるとき。
リオネス王宮での出来事だった。

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