伊勢谷 貅乱 ページ6
貅乱side
……真っ暗で、風の音さえ聞こえない。
地面は冷たく、氷のベットに横たわっているかのような感覚。
そんな中、眠気だけがいつもの様に来る。
『……。』
眠るだけ。少しだけ、眠るだけ。
そう思いながら、私は重い瞼を下へ降ろした。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
……どこだろう。目を開けると、ただ真っ白な空間が広がっていた。
頬を抓ってみようか。そう思ったものの、体が動かない。
なんだ……夢か。その事を理解した瞬間、辺りが一瞬にして黒に染った。
『……どうゆう事……なんだよ。』
ポツリとそう呟く。すると私の後ろに気配を感じた。
本能的に振り返ると、そこには
私と瓜二つな、赤毛の女性が1人立っていた。
?「……。」
女性は何も発言せず、ただひたすら立っていた。
30分程、経ったあと。
?「……ねぇ、本当に迎えに来てくれると思ってるの?」
『……は?』
突然喋りだしたかと思えば、女性はそんなことを言い出した。
?「……貴方は、本当に誰かに必要とされてるの?」
淡々とした口調で、そんな言葉を言われ、私はよく考えてみた。
……もし、私が必要とされていなかったら。
……もしそうなら、私は、今後誰からも必要とされる事はないのか。
?「誰かが助けに来てくれると思ったの?」
……聞きたくない。
?「貴方は本当に誰かと仲がよかったの?」
……やめてくれ。
?「貴方は誰からも必要とされてないわ」
『っ……やめろ!!!!』
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
『はぁ…………はぁ…………。』
なん……だ。悪夢か。
だが、私は本当に
誰に必要とされていたか?
そんな事が、頭を過ぎった。
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新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 編集終わりました (2019年10月4日 21時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
子供隠し(プロフ) - 更新終わりました! (2019年10月4日 21時) (レス) id: 822e2b3ade (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - 編集します (2019年10月4日 21時) (レス) id: c000802a3c (このIDを非表示/違反報告)
天ノ川成瀬(プロフ) - 更新終わりました (2019年10月4日 20時) (レス) id: fb76e05d16 (このIDを非表示/違反報告)
天ノ川成瀬(プロフ) - 更新します (2019年10月4日 17時) (レス) id: fb76e05d16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢咲学園の生徒や教師 | 作者ホームページ:http
作成日時:2019年5月19日 5時