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44: 思とる以上に ページ44

A「な、なんで治くん謝るん」


治「…何でって、昨日は明らか俺が悪いやろ

…昨日謝ろうと思てたんけど

昨日具合悪くて寝てしもたん」



治「…昨日、ほんっっまにすまんかった」



そいって、あぐらのまま

ぐいっと両手で膝を掴んで深々と頭を下げる

治くん。


A「いや…そな…頭上げてや」




治「昨日…Aが智ん前で薄着で出て来て

…智がお前の服めくったやろ

そな姿、ほかの男に見せたなかってん

…触らせたくなかってんねんな?」




治くんは、ところどころ震えた声で

下を向いたまま、つづけた。




治「…それで怒鳴り散らかして

…A傷つけたこというたんも自覚しとる」



治「女扱いされんねんで、なんて思てへん」



治「男はどんないい奴でも…

欲がそれなりに溜まったらサルになるもんや。

…それが兄ちゃんでも、同じ部の奴でもな

そういうやつらの前で…

これ以上無防備にしてほしくなかってん」




治「…Aは、自分が思てる以上に

…小さくて細っこくて、ふわふわしとって

めちゃくちゃ可愛くて

喉から手ぇ出るくらい魅力的な女の子なんや…で」




治「…て、な…すまん…!

な、泣かせた」



A「ちゃうん」


A「ちゃうんよ…」




自分は、気づいたら

ぽろぽろと涙を流しとって




治くんは、慌てて、手床ついて

膝ついて、自分の顔を覗いてきた。





治「す、すまん、嫌なこと言うた!?

せ、セクハラやな、すまん!!」




から



ぎゅと、その

治くんの顔を両手で包んで



唇をくっつけた。






治「…!?」






治くんは、何が起きたかわからん

そう言いたげな顔で

眼球飛び出るくらい目を開いて

顔を真っ赤にした。





治「じ、自分いま…ちゅ、ちゅーしたん」



A「すまん。

治くんのこと好きすぎて、してしもた」



A「あんな、話…てのは」






謝ろ思た瞬間

ばっと、手を握られて





A「お?」



次の瞬間、治くんの顔が

目の前に来た。



治「今、自分なんつった」


A「へ…話てのはな」


治「その前、や」


A「…?

すまん、治くんのこと好きすぎ…て…て」





A「なっ、自分何言うて…」



ぽわっと自分の顔が沸騰するんが分かる

無意識に凄いことを口走った



A「な…忘れてや!!

その前に話があんね…」




A「ん…!」





その瞬間、治くんは

ふわと自分を包みこんでくれた。

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作者名:げんまいちゃ。 | 作成日時:2020年12月26日 3時

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