22: 寝てました ページ22
A「…ごめんなぁ、侑
智に持たせようと思っとったんやけど」
侑「んー?全然ええで」
〜5分前〜
A「智おるか」
智「んー?あ、今飯もっていこうと思ってん」
A「…飯の前にちと荷物運ぶん手伝ってや」
で…ついてきたんは、侑。
A「凄い助かったわ
ちょっと重たかってん」
侑「全然ええで
あれ、Aて委員会かなんかなん?」
A「ちゃうで、委員長が一人で持てんから
ちょくちょく一緒に手伝ってんのや」
侑「…1組の委員長アレか!
あの…ボンキュッボンのサツキちゃんか」
A「…サツキ…?大和サツキていうんか?」
侑「せやせや、大和サツキちゃんや
ごっつかわええ子やろ〜」
A「ああ、かわええ」
…どっかで聞いた名前やな。
サツキ…んー…
侑「俺のクラスのバスケ部も
皆狙っとるもんなぁ、かわええし
スタイルええし…髪の毛つやっつややし!」
A「あ、それや」
…バスケ部の長谷川の好きな子か
委員長の下の名前知らんかったわ…
A「侑、ありがとぉ」
侑「全然ええよ、また頼ってや」
すっと侑の右手が自分の後頭部をなでる
信介とはまた違うゴツい手の感覚に少しビビる。
A「ん、こそばゆ…やめぇや」
侑「ははは、何照れてん〜かわええなぁ」
A「うっさいわ…じゃあな」
侑「ん、じゃあな〜」
婆ちゃんが作ってくれた弁当は
いつも少なく感じるのに
今日は全然お腹に入らなかった。
薬好きやないけど
あまりの腹痛で、いやいや2錠飲む。
こう、お腹を腕でくるんでると
あったかくて、ちょっと痛み引くな…。
薬何分後に効くんやろ…
羊でも数えて紛らわそか。
なんて馬鹿みたいなことを考えとったら
気づいたら座ったまま眠ってしまった。
智「A〜!飯食お…て、ええ?
角名ぁ、コイツ飯食ってた?」
角名「ん−?食べてたとは思うけど
ごめん、あんま見てなかった」
智「おーそか?おーい?」
A「…すー…ぅ…」
智「お前座って寝れんくなかったっけ?」
お腹、痛い
腰もピキピキする。
なんか心なしか体が寒い気もする。
全然普段なら半袖でもいける気温なのに。
部活や練習が嫌なことなんて
今まで1回もなかってん。
なのに…練習行きたない。
A「…ん…んあっ!?」
先生「なっ…どうした!北!」
A「あ…すんませ…
昼休みからずっと…
…ね、寝てました」
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作者名：げんまいちゃ。 | 作成日時：2020年12月26日 3時
