【1章】期待 ページ30
sideなし
アスタ「誰になんて言われよーと
オレは必ず魔法帝になる」
その握った拳は力強く
拳を見つめるその瞳は先ほどまでとは違い強い意志がこもっている。だが、その強さにはどこか温かいものを感じる
貴「魔力がないのに魔法帝ねぇ…」
アスタ「へっ、見てろよ！
必ず魔法帝になって驚かせてやるよ」
Aの言葉に自信満々に反応して笑いながらビシッとAに向かって指差す
貴「いやいや、別になれないなんて思ってないよ」
そんなアスタを見て苦笑しながらゆっくりと立ち上がる
貴「つーかさ、誰かの夢を否定とか出来ないとか決めつけるのなんて他人にそんな権利はないよ
それに…
魔力がないのに魔法帝になるなんて…
そんなの……さいっこうに面白いに決まってる！！」
両手を胸の前にぐっと拳を込めながら
今まで見たことがないくらいの純粋な笑みでアスタを見つめている
そんなAの反応に驚いてアスタは口をあんぐりと開けAを見ている
そんなアスタの頭の上にまた手をのせる
今度の手は優しく子供をあやすように
貴「多分だけどさ、アスタ誰にも期待されたことないだろ」
アスタ「ああ、えと…」
Aの言葉に少したじろぐアスタだが「大丈夫だよ」というように頭を撫でながら優しく微笑んだ
貴「未来がどうなるかなんてわからないけどさ
私は期待してる
君が、アスタが魔法帝になってくれるって
孤児で下民でも努力すればすごい奴になれるんだって
夢を諦めなくても良いんだって
君が証明してくれるって期待してる」
優しい声色で自分に語りかけてくれるその人に
こみ上げてくるものがある
アスタ(…そっか、オレ
昔から期待されたことなんてなかったから…)
瞳にこみ上げてくるものをなんとか仕舞い込み
アスタ「まかせろっ！！」
少年は自慢の大声でAに返事した
.
.
.
.
.
アスタと別れAは自室で眠りについたとき
？？『遅い眠りだな、A』
貴『……あんたこそ珍しいんじゃないか話しかけてくるなんて
ベルフェゴール』
ベルフェゴール『我は我の勝手にするまで
怠惰に貴様を見るだけ』
その言葉を最後に
Aは深く眠りについたのだった
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね！ (2020年5月9日 21時) (
レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ？インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます！やっと少しずつ物語が進んできました( ；∀；) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます！ (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラ | 作成日時：2020年5月5日 18時
