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【1章】少年の夢 ページ13

sideなし


「165番」


番号を呼ばれこわばった顔で騎士団長達の前に立つ少年

少年は意を決したように顔を上げるとその結果に愕然とする



誰一人として挙手する者はいなかったからだ



その結果にわなわなと震える少年
番号を告げていた騎士が不合格者と同じようにその少年にも「挙手なし」と告げようとしたとき


??「そりゃそーだわな」


一人の団長が少年に向かって言葉を発した

少年もいきなり立ち上がった団長の一人、黒髪の無精髭をはやしたその団長を見る


黒髪「たとえ高い戦闘能力を持ってよーが
それが得体の知れねぇ力じゃ誰も手ぇ出せねーわ

なんやかんやで
結局魔法騎士に求められるのは…」


吸っていたタバコの煙を吐き出しながら一呼吸おき彼は言う





黒髪「魔力だ」





彼がそういった瞬間
この場の全員が彼の放たれる魔力に身を竦ませる

そんなことはどうでも良いように、強大な魔力を放っしている彼はその場から少年のいる地上へと飛び降りた


近づいたことによりさらに強く
彼の魔力の圧に身が竦む



黒髪「魔力のないオマエなんざ誰も欲しがらねー
これが現実だ

オマエさっき魔法帝目指してるとか言ってたな…?
…つまり九騎士団長を超えるって事だよな?」



彼は真っ直ぐ少年に近づいていく
先程よりもその魔力の圧は強い

そして少年の目の前に立ち見下ろした




黒髪「今オレの目の前でもまだ__

魔力のない分際で魔法帝になるとほざけるか…?」




彼と目が合い少年は自分の唾を飲み込む
それでも少年は真っ直ぐ彼を

黒の暴牛団、団長をしっかりと見据えていた





少年「__ここで魔法騎士団に入れなくても…

何度コケても
誰に何を言われようと









オレはいつか
魔法帝になってみせます……!!」









真っ直ぐと彼を見据え
自分の夢を語る少年をみて
Aはいつかの自分と少年が重なって見えた





貴『わ、私もいつか、絶対に

……貴方みたいになってみせますっ!!』





貴(……私は、今の私はまだ
貴方みたいにはなれていないけど

それでもここまで生きれることができました)




過去を思い出しながら瞳を閉じていたAはゆっくりと目を開ける
その先にいる少年の顔を見て優しく笑った





黒髪「そしていつか__魔法帝になってみせろ」

少年「はいっっ!!!」





瞳の先にいる少年と過去のAの姿が重なった


.

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作品ジャンル:アニメ
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ソラ(プロフ) - コクマさん» そうですね、ベルフェゴールは怠惰を司る七つの大罪の悪魔ですね! (2020年5月9日 21時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
コクマ(プロフ) - ベルフェゴールって確か七つの大罪の怠惰でしたっけ?インターネット昔調べた気がします (2020年5月9日 17時) (レス) id: 89bd0ee39f (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» コメントありがとうございます!やっと少しずつ物語が進んできました( ;∀;) (2020年5月9日 10時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 待ってました。(o・ω・o) (2020年5月8日 22時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
ソラ(プロフ) - シルバーウルフさん» はい、やっと入団決定しました(*^^*)いつもコメントくださりありがとうございます! (2020年5月7日 19時) (レス) id: d346541665 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソラ | 作成日時:2020年5月5日 18時

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