それが君の取り柄だから (ページ18)

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見破りページ18

＊不破(・・)視点

＿＿＿＿＿＿怪しまれた？バレたか…

・

…いや、分かるはずがない。

まだ出会って間も無い、お互いのこともよく知らないのに見破られる訳が無い。

それとも、夏帆(アイツ)が俺(・)達のことを言ったのか？

…それはありうるな。彼奴は何でも人に言う

しかし…雷蔵(・・)からその後のことは聞いていないぞ。

ともかくここは冷静に…

・

「あの後…？何がだい？」

右京「…なっちゃんが不破さんをからかったようで。

覚えていらっしゃらないんですか？」

夏帆か…アイツとことん雷蔵(・・)のことを面白がってからかいやがって…後で覚えとけよ…

「あぁ、夏帆ちゃんの事なら…凄くからかわれたけどね。大丈夫だよ」苦笑

右京「そうですか、不破さんは見た目からして少しメンタルが弱そうだと思ったんですが。」

「な…っ

…そんなことはないよ。」

右京「貴方(・・)だとなっちゃんといい勝負になりそうですけどね。

・

＿＿＿＿＿＿鉢屋さん？」

やっぱバレてたか。

はぁ…と息を吐き、雷蔵を演じる時に使う笑みを辞める。

「…あぁ、彼奴は私の中で１位２位を争ういたずらっ子だ。

それよりも、何で私が鉢屋三郎だと分かった…？」

右京「…雰囲気です。不破さんは苗字の通り、ふわふわしてらっしゃいます。

それと正反対に、貴方は少し尖ってる。なっちゃんの言った通りだわ。」

「ふぅん。

…尖ってる、か。」

右京「それじゃ、また」ﾍﾟｺｯ

薄く笑って右京は立ち去って行った。

・

＿＿＿＿＿＿雰囲気…？

雷蔵を思い浮かべる。

匂いみたいに、自分じゃ分からんな。