【HAIKYU】天までとどけ〜少女の願い【青葉城西】

天までとどけ 24 ページ25

私は屋上へと向かった｡

今日は絶対に自分の思ってることをきらりちゃんにはっきり話す｡

そう決めると深呼吸して屋上のドアを開ける｡


そこには既にきらりちゃんが先に来ていた｡


｢こんな所に呼び出してきらりちゃんの話っていったい何なの？｣

きらりちゃんの顔を見て､私は単刀直入に相手からの用件を切り出させる｡


｢相葉先輩､邪魔だから立場的に消えてもらいますねぇ｣

へらっと笑い､髪を掻き上げこっちを見て来るきらりちゃん｡


きれいな手にはオシャレなネイル｡


｢いい加減にしてよね？私に全部マネの仕事をやらせて､自分は何もやらないで､それを全部自分でやったことにして､徹たちに私の事を非難させて､どういうつもりなの…？｣



私はきらりちゃんの目を見てそこまで一気に話す｡


｢今日からちゃんと仕事してもらうから｣


｢どうせ信じてもらえないくせに｣


冷たい笑顔でそう言い放つきらりちゃん｡

｢そんな程度の信頼しかなかったんですよぉ､相葉先輩？｣



きらりちゃんの目が妖しい光を宿す｡


ポケットからカッターナイフを取り出す｡


｢きらりちゃん､何を…｣


瞬時にはきらりちゃんが何をしようとしてるのか理解できなかった｡


きらりちゃんはカッターの刃を出すと自分の腕を切り付けた｡

｢きらりちゃん…っ？｣

きらりちゃんはカッターを私の右手に持たせる｡


｢きゃあぁぁぁぁぁ〜っ｣

きらりちゃんは傷付けて血が出た所を押さえて大声を上げ座り込んで泣き出した｡


これって…､



これって…

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