忍術学園の三年生が何度言っても私には刺激の強すぎるラブアタックをしてくるのですが誰かコイツらを引きずっていってくれませんか！？ (ページ8)

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「う……鉢屋せんぱ、も、むり、です……」

「何言ってんだ、まだできるだろ？

お前から言ってきたんだからな、A」

「で、も、もうげんか……」

「俺がいいって言うまでいっちゃだめだからな」

「やめてよ！！！なにこれ！！」

私の隣で大きく叫ぶ尾浜先輩。

「なんだよ勘右衛門」

「そうですよ。なんですか尾浜先輩」

「何なのこのいかがわしく見える会話は！！

文字だけ見たら勘違いするわ！」

「“ 勘 ” 右衛門だけに？」

「つまんねー！！」

鉢屋先輩のギャグにツッコミを入れて

尾浜先輩は私と鉢屋先輩の距離を遠ざける。

「あっ、なんだよ勘右衛門！

せっかくAに書類書き手伝ってもらってたのに」

「A、休憩していいからね！

そこの棚にお菓子入ってるから！」

「いただきます」

尾浜先輩の指差した棚を開けて、

おまんじゅうを取り出す。

「尾浜先輩、いかがわしく見えるって、何がですか？」

「しょ、庄左ヱ門……い、いやなんでもないんだ」

「えー、気になりますよ！教えてください！」

「彦四郎も知らなくていいの！！」

一年の庄左ヱ門と彦四郎からの質問に

尾浜先輩が頭を抱えている。

お気の毒。

でも、一年生の前であんなに大きい声で変な事を言う尾浜先輩が悪いから、フォローはしてあげない。

鉢屋先輩が悪戯っぽく笑みを浮かべながら、

一年生に意味を教えようとしている。

そんな鉢屋先輩の鼻まで抑えつけて、

尾浜先輩は言う。

鉢屋先輩は呼吸困難に陥ってるけど。

「もー！！二人共休憩していいから、Aとお菓子食べててよ！！この話題はおしまい！！」

「はい、分かりました」

しめしめという顔で二人がこちらへやってくる。

さてはしこんだんだな。

10歳のくせに中々やる子供である。

「え、俺と勘右衛門だけでやるの！？」

「お前のせいだからな！」

「えええ……」

おまんじゅうはとっても甘くて、おいしかった。

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