忍術学園の三年生が何度言っても私には刺激の強すぎるラブアタックをしてくるのですが誰かコイツらを引きずっていってくれませんか！？

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「あっ、A。ちょうどよかった！」

「げ……不運野郎。何か用か」

「不運野郎て！」




ズコッとコケた不運やろう……

三反田数馬はスルーして。





「ちょっと！？」


「俺がAを連れてく！」

「いいや！Aは生物委員の手伝いをする！」

「なんだとぉ！！」

「やるのかぁ！！」




まあまあまあ二人とも、と落ち着けるのは竹谷先輩。

食満先輩は「いいぞもっとやれ！」なんて言っている。

止めろよ！！！委員長だろ！！！六年だろ！！





「わかった、なら私は学級委員長委員会の手伝いに行くから」

「えぇっ！？なんで！？」

「学級委員長委員会は意外とああ見えて会議とかで忙しいし書類の山が毎日溜まってるからな。手伝いに行かないと今日中に終わんないだろ。しかも四人しかいないし……」


「そんなぁ〜！」


「ちょっと！！！僕はスルーなの！？

僕冒頭でセリフが三回しかなかったんだけど！？」


「あれ……？孫兵、こいつ誰だっけ？」

「さあ」


「ねえ！！！！ちょっと！！！」





***






「あっ！その緑のサラサラロングヘアー、素晴らしいほどに透き通った瞳、美しい輪郭の横顔は！Aじゃないか！」

「さすがにキモい、迷子」

「むむ！今日はちゃんと迷わずに行けたはず……ここはどこだ！！？」

「渡り廊下だよ。いい加減直せその迷子癖」

「そうか！で、会計委員のみんなはどこだ？」

「知るか！」






不運だ、神崎左門に遭遇した。

こいつどこでも出没するな……。

こいつにあうといろいろめんどくさい。



ここはスルーしよう。






「じゃあな」

「えっ！待て！A！僕とみんなを探してくれえ！」

「はぁ！？いやだ！とりあえず会計委員会の部屋に戻れよ！」

「わかった！行くぞー！こっちだー！！」

「会計委員の部屋はあっちだあああ！！！」






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