呪いの子-4 ページ5
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一方その頃、寮から3人の生徒が登校していた。
パ「聞いたか?今日来る転校生、同級生4人をロッカーに詰めたんだと。」
真「殺したの?」
棘「ツナマヨ。」
パ「いや、重症らしい。」
真「ふぅん。ま、生意気ならシメるまでよ。」
棘「おかか。」
…頬を撫でる風が心地良い。
『……少し、言い過ぎちゃったかな。』
でも、悟さんも悪いと思うの。
私の思い出には、あの人しかいなかったのに。
ガララっ
『…あ、みんな!おはよう。』
真「お、A今日は早いな。今日も任務あるって言ってなかったか?」
『ふふん、昨日終わらせてきました!』
パ「ふむ、どうやらAさんは転校生が来るのが待ち遠しいらしいぞ」
棘「いくら。」
コソッ
棘「(…A、隈が酷い、体調大丈夫?)」
『…棘、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう。』
そう、普段自身の語彙を縛っている狗巻棘は、呪力の操作が可能なAに触れている間は自由に話せるのだ。
最も、普段から話慣れていなかった分、言語化が苦手なため本当に伝えたいことを本人にしか言わないが。
なんか、みんなと久しぶりに話した気がする。
いつも任務ばかりでみんなと会えないし、会えたとしても朝とか夕方だけになってしまう。
悟さんも一応調整してくれてはいるけどやっぱり特級、しかも触れるだけで祓える私に流れてくる任務は山ほどある。
強くなるため、あの人に近づくため、そう思って頑張ってはいるけど…
みんなとこうやって、何気ない日常を過ごす時間が、今はいちばん心地良い。
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てん(プロフ) - すけさん» コメントありがとうございます!!とても素敵な感想を頂いて思わずスクショしてしまいました…今後も期待に応えられるよう頑張りますので引き続き読んでいただけたら幸いです!! (12月22日 14時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
すけ - 初めまして!普段コメントしないのですが主様の描くストーリがあまりにも素敵すぎて…というか文才能力が天才すぎるというか、毎話楽しませて頂いております!そしてイラストも凄く好みでお上手ですのでこれからも楽しみにしてます! (12月21日 22時) (レス) id: 6140921743 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - 星雀さん» ありがとうございます(><)本当に自信が無いので褒めて頂いて嬉しいです…もっと練習します💪🏻 (11月14日 23時) (レス) id: aa0c81460a (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですよー!自信持ってください! (11月7日 21時) (レス) @page47 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - らびおりさん» わー!!コメントありがとうございます🤍他の誰でもない呪言師の棘くんだからこそ、よりもどかしさを感じていただけたと思います…徐々に恋愛要素も入れこみますので今後もドキドキしてもらえたら嬉しいです! (10月28日 3時) (レス) @page18 id: 921adc206a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てん | 作成日時:2023年10月19日 4時