検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:30,825 hit

衣更くんと、お祭り。2 ページ10

約束の10分前に、待ち合わせ場所に着いた。

慣れない浴衣だから、少し歩きづらいけど。

『衣更くん、』

例のメッセージを見る。

『期待を裏切らないようにキレイに着れてるかな...?』

衣更くんが楽しみ、って言ってくれたから、ちょっとだけメイクもしてきてみた。

『(顔!ニヤけてないよね...?)』

ケータイの鏡で確認しようとしたとき、聞きなれた声が聞こえた。

衣更「よっ!待ったか?」

『ぅっ、ううん!全然っ!』

衣更くんはナポレオン・ブルーに近い、そんな感じの深い青の浴衣を着てきた。

カッコイイ...

衣更「よし、行くか!」

『っ、うん!』


衣更くんがすっ、と手を差し出した。

『へっ?』

衣更「手...。はぐれるとめんどくせーから。」

衣更くんの顔を見上げると、真っ赤になっていた。

『ふふ、ありがとう!』

差し出された手に自分の手を重ねて、歩き始めた。


〜しばらくして〜

『衣更くん!次、あれ食べよ!』

私はかなりはしゃいでいた。

衣更「A、元気だな...。」

『だって!お祭りだもん!好きな人と一緒だし!』


あれ。

今、とんでもない爆弾を投下した気が...。


案の定、衣更くんの顔はさっき買ったりんご飴みたく赤に染まっていた。

衣更「A、今...ぇ、好きな人...って、ぁ...」


『っ...!今の忘れて...!ほら、花火始まるよ!』


衣更「お、おう。」


いつの間にか空が暗くなっていたのを口実に、その空気を抜け出した。

気をつけなきゃなぁ...。


人混みから抜け出してひらけた場所で、空を見上げた。

『ここ、穴場なの。人があんまりいないから。』

タイミングよく、花火が打ち上がった。

ぱらぱら、と余韻を残して一つ一つ散っていく。

『綺麗だねぇ…』

衣更「ああ、すげー綺麗...」

二人並んで、静かに花火を眺めた。


衣更「あのさ、」

終わりに近づいた頃、衣更くんが口を開いた。

衣更「今日、楽しかった。おっ、俺も...好きな人...と一緒に、花火見れたりして...嬉しかった、です。」

真っ赤になった衣更くんが絞り出した感謝の言葉。
衣更くん、好きな人...って言ったよね?
同じ気持ちなのかな...?そうであってほしいな。

私も顔が熱くなってきて、なんだかこそばゆい空気になった。


衣更「A、こっち向いて。」


衣更くんに名前を呼ばれて衣更くんの方に向き直る。

刹那、唇に温かい感覚が広がる。


衣更「っ、はぁ。来年も、二人で祭り、行こーぜ!」

『...っ!もちろん...!』

衣更くんと、日向ぼっこ。☆request☆→←衣更くんと、お祭り。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
95人がお気に入り
設定タグ:衣更真緒 , あんさんぶるスターズ! , あんスタ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

星名未歩(プロフ) - デート編楽しみにしています。 (2015年8月21日 15時) (レス) id: 350403d8cb (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - うぉっふぁっ(笑)え?ナニコレ?可愛すぎですよ?(笑)天使ですよ?(笑)それに、ちゃっかりと本家の言葉入ってる(笑)でも天海神ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!!!(笑) (2015年8月13日 22時) (レス) id: ef62774b22 (このIDを非表示/違反報告)
にーな(プロフ) - ノエルさん» 了解です!いつも本当に良いリクエストありがとうございます...!ちょっと遅いですが、更新頑張ります! (2015年8月9日 21時) (レス) id: a1b7125d1c (このIDを非表示/違反報告)
にーな(プロフ) - ノエルさん» うわゎ、ありがとうございますぅぅ!((((((*'ω'*≡*'ω'*≡*'ω'*))))) (2015年8月9日 21時) (レス) id: a1b7125d1c (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - 今回もリクお願いします!真緒君(トリスタ)と王様ゲーム、真緒君とキス、真緒君とデート。です!!いきなりですいません(笑)ゆっくりでいいので、更新ファイトです!! (2015年8月3日 18時) (レス) id: ef62774b22 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:埜々→てにをはシリーズ x他1人 | 作成日時:2015年7月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。