【あんさんぶるスターズ!】衣更くん+(と)。【てにをはシリーズ】

衣更くんと、美声。☆request☆ ページ5

たまに、唐突に、歌を歌ってみたい衝動に駆られる。


既出の曲もそうだけど

プロデュースしてるユニットの新曲とか

いろいろ確認ついでに歌ってみたくなる。



『でも聴かれるのは恥ずいんだよね...』



紅く染まり始めた一人きりのレッスンルーム。



すぅっ、と息を吸い込んで


TrickSTARの新曲を口ずさむ。





『〜♪』





リズムはいい感じ。歌詞も皆にピッタリの良い曲だ。



私は結構ノリノリで歌っていて、






彼に気付かなかった。









ｶﾞﾀｯ








突然の物音。


ヤバい、聴かれた？恥ずかしい...。




ゆっくり音のした方に振り返ると、





衣更くんがいた。






『いっ、衣更くん！？』





衣更｢わっ、悪ぃ。聴く気はなくって...その...忘れ物したんだ。｣





衣更くんはちょっと慌てたように話す。





『大丈夫だよ...。ごめんね。』





衣更｢なんで...？｣





『え？』




突然聞き返されたことに驚く。




衣更｢なんで、謝るんだ？｣



『っ、それは。私、衣更くんみたいに歌が上手じゃないから...。』




言ってて恥ずかしくなる。
思わず下を向いた。




衣更｢そんなことない。すっげーキレイな歌声だった。｣




『！？』




反射的に顔を上げる。



衣更｢また、良かったら聴かせてくれ。｣






にこっと微笑んだ衣更くんの顔に、



なんだかもっと恥ずかしくなって。



『ぁ、りがと。』



お礼の声がちっちゃくなっちゃったけど



真っ赤な顔を見られなくて良かった...。





〜その後〜


衣更｢顔赤いけど大丈夫か？｣



『っ...！ゆっ、夕陽のせいじゃない！？』

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