衣更くんと、キス。☆request☆ ページ14
誰もいない、夕暮れの生徒会室で、衣更くんと2人きり。
『ねぇ、衣更くん。』
近頃、ずっと気になっていたことがある。
衣更「んー?どうした?」
彼は作業の手を止めずに聞き返した。
『私たちってさ、』
キス...とかしたけど、どういう関係なんだろうね。
と、聞いてみた。
衣更「あー、なんだろうな。」
軽く返される衣更くんの言葉にイラッときた。
『はぁー...衣更くんは、誰にでも簡単にそういうことするの?私だけじゃないの?』
思わず、強く当たってしまった。
衣更「は...?」
衣更くんが聞き返すのも当然の反応なのに、それにもイラついて。
『私のこと、嫌い?そうだよね。他に可愛い子、たくさんいるもんね。キスだけで浮かれちゃって、私ったらバカみたいだよね。』
思ってもない、いや、どこか心の奥で思っていたのかもしれない言葉がスラスラと出てきた。
衣更「なんでそうなるんだよ!俺はっ...!」
焦ったような衣更くん。
『好き?私の事。』
聞かずにはいられなかった。
ああ、なんでいつも素直になれないのに。
なんでこんな時だけ素直なの?
私は衣更くんと友達なら、十分...でしょ?
それ以上は望まないでしょ?
本当は...?
『好き、ならさ、キスして?』
少しだけの我が儘。
叶わない、と思っていた。
花火を見たのも、海に行ったのも、お泊まりしたのも、全部。
友達だから。
気付いたら、目には涙が溢れていて。
『ぅっ...あ...』
衣更「おっ、おいA!?大丈夫か?」
『いっ、さらくんの...ば、かぁ...』
衣更「っ、悪ぃ。」
『すきっ...すきです、っ...』
返事がなかった。ああ、振られたな。
キス。したかった。
ちゅっ...
甘い音が2人きりの部屋に反響する。
『っ、衣更くん...?』
思わず顔が紅潮した。
衣更「なあ、A。俺たち、友達やめないか?」
『えっ...』
そっか。こんな女...迷惑だよね?
さっきのキスもきっと...
衣更「付き合ってくれ。」
『...へ?』
泣いていたことに加えて突然の告白。頭が真っ白になった。
衣更「友達をやめて、恋人になろう。」
『う、そ...?』
衣更くんの体温が、私を包んだ。
衣更「この気持ちは嘘じゃない。だから...一緒に居たいんだ。」
『っ...私も...!』
友達から、恋人へ。
〜その後〜
衣更「A...やけに大胆だったな。」
『うあぁ...お恥ずかしい限りです...』
衣更くんと、デート。☆request☆→←TrickSTARと、王様ゲーム。☆request☆
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星名未歩(プロフ) - デート編楽しみにしています。 (2015年8月21日 15時) (レス) id: 350403d8cb (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - うぉっふぁっ(笑)え?ナニコレ?可愛すぎですよ?(笑)天使ですよ?(笑)それに、ちゃっかりと本家の言葉入ってる(笑)でも天海神ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!!!(笑) (2015年8月13日 22時) (レス) id: ef62774b22 (このIDを非表示/違反報告)
にーな(プロフ) - ノエルさん» 了解です!いつも本当に良いリクエストありがとうございます...!ちょっと遅いですが、更新頑張ります! (2015年8月9日 21時) (レス) id: a1b7125d1c (このIDを非表示/違反報告)
にーな(プロフ) - ノエルさん» うわゎ、ありがとうございますぅぅ!((((((*'ω'*≡*'ω'*≡*'ω'*))))) (2015年8月9日 21時) (レス) id: a1b7125d1c (このIDを非表示/違反報告)
ノエル - 今回もリクお願いします!真緒君(トリスタ)と王様ゲーム、真緒君とキス、真緒君とデート。です!!いきなりですいません(笑)ゆっくりでいいので、更新ファイトです!! (2015年8月3日 18時) (レス) id: ef62774b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:埜々→てにをはシリーズ x他1人 | 作成日時:2015年7月6日 22時