【あんさんぶるスターズ!】衣更くん+(と)。【てにをはシリーズ】

衣更くんと、練習。 ページ2

『衣更くん、最近来ないねぇ...』


練習中に、ふと、ため息と一緒にこんな言葉が漏れた。

北斗｢確かにな。だが、衣更も生徒会で忙しい身なのだろう。｣

冷静に北斗くんが言う。


スバル｢うんうん！サリーはいつも忙しそうにバタバタしてるからね！仕方ないよ、｣

まあそれなりに落ち着いたコメントのスバルくん。でも、やっぱどこか悲しそう...

『でもなぁ、新しい振り付け、衣更くんだけでしょ？まだやってないの。』


そうなのだ。TrickSTARの新しい振り付け。それをメンバーでまだ練習していないのは、衣更くん、ただ一人。

真｢あー、それはそうだね。衣更くんに頑張ってもらわないと！｣

真くんもハイテンションなりにコメントをする。


うーん、どうしよ。

振り付け、それなりに難しいんだよね...

衣更くんでも初見じゃ無理そうなダンス。



『生徒会って、どれくらいに終わるかな？』

私は決心した。






数十分後、
衣更くんがレッスンルームに来た。


衣更｢悪ぃA、待たせたな。｣

申し訳なさそうにはにかむ衣更くんに言葉をかける。

『大丈夫だよ。こっちこそごめんね。さぁ、疲れてるだろうけど練習がんばろ！』


実は衣更くんの下駄箱に

《レッスンルームで待ってます：高平(たから)A》

という書き置きをおいてきた。

衣更くんはお世話焼きさんだから、そこに甘えて、少し卑怯な手を使った。
案の定、衣更くんは来てくれた。


他のメンバーはそれぞれの用事があって帰っちゃったけど、

私と衣更くん

二人きりで練習を進めた。

ドキドキしながらも、


『はい、そこ違うよね。３回目だよ？』


衣更｢おいおい、A厳しすぎだろ！｣



きちんとレッスンしました。



〜後日談〜

『そこのステップは、こう。』

衣更｢ムズっ！？A、よくできるな...｣

『アンタ以外のトリスタ全員できてるよ？』

衣更｢...｣


鳴上｢あの子たちお昼休みまで...仲いいわねぇw｣

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