Seven colors of princes 30 ページ30
『……』
何でここに小笠原君が居るの…？
2「俺がここに居たらおかしい？」
そー言って小笠原君はあたしがさっき落とした買い物袋を拾ってくれた
『ぇ…いや、そーいうわけじゃ…って…ゴメン、ありがとう…』
2「……ここら辺、不審者が出るらしいから気を付けた方がいいよ」
素っ気ない言い方をして買い物袋を手に小笠原君は
2「…いつまでそこに立ってるんだよ？帰らねぇとアイツ等お前の事を心配してたし早く来い」
『…う、うん』
足早に先を歩く小笠原君を追いかけて彼の隣を歩いた
寮までの帰り道、小笠原君は黙ったままであたしも口を開かないでいた
2「……」
さっきの見られちゃったかな…？
あんな状況を見れば不思議に思われてもおかしくないし…
2「お前さぁ、何であんな裏道に居たわけ？」
急に口を開いた小笠原君にあたしは少し驚いた
『ぁ…えっと、ちょっと迷っちゃって…色々歩いていたら、たどり着いたっていうか』
2「……ぷっ…普通、あんなところで迷うとか無いだろ笑」
ﾄﾞｷｯ
あ…笑った…
初めて見た笑顔にあたしは何故か少しドキッとした
2「…ドジな所が多すぎだな笑 寮生が男ばかりと知らなかったり、学校が元男子校だって事も笑」
『…あはは…ホント、自分でも呆れることがあるんだよね。直さないとだよね…笑』
2「別にいいんじゃねぇの、そーいうドジな所も含めての香織なんだし、そのままでいいと思うけど」
『……っ』
何故か下の名前を呼ばれたことにびっくりした
学校では苗字で呼んでいたのに…
2「まぁ…男ばっかりで大変だろうけど頑張りなよ、……何かあれば俺達だって力になるし」
『うん…ありがとう』
他愛もない話をしてあたしたちは寮に着いた
玄関を開ければリョウガ君以外の5人が一斉に駆けつけて来た
1「香織、無事か？何もあらへんかったか？」
4「無事でよかったよ…マジで心配したし」
5「良かった〜♪早く入って入って」
6「香織が危ない目に遭ってなくて良かったよ」
7「…ホンマに…よかったわ…」
『…心配かけてごめんなさい』
皆に頭を下げて謝った
こんなに心配掛けちゃって、あたしってばホントバカだ…
ﾎﾟﾝｯ
『…!?』
頭を撫でられあたしは振り向いた
2「いつまで頭下げてんだよ、ってか腹減った。」
5「じゃあご飯にしよっか」
3「何も危ない目に遭ってなくて良かったよ」
『ご心配お掛けしました…』
3「…買い物頼んだのは俺だしね、俺こそゴメンね」
『ううん』
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鈴(プロフ) - ゆいさん» 教えて頂きありがとうございます。訂正しました。 (2017年8月20日 16時) (
レス) id: f35eb4c724 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 43のとこの「もしかして、カイのこと・・・？」のとこ2になってますよ！ (2017年8月20日 14時) (レス) id: 80f923f10d (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 莉希さん» 外して置きました、ありがとうございます。 (2016年5月23日 21時) (レス) id: 3546337d82 (このIDを非表示/違反報告)
莉希(プロフ) - オリフラたってますよ (2016年5月22日 20時) (レス) id: bc5faab83d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鈴 | 作成日時：2016年5月21日 17時
