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4話 拡散している情報源 ページ5

教室に入ると、いつになく騒がしかった。

おはようと言っても、女子からの投げやりなあいさつしか返ってこなかった。


おいおいみんな冷たすぎるだろ。

貴「なんだよ、何があったわけ?」

教室の後ろに集まって、黄色い声を上げている女子たちの間に割り込む。

「もう、Aはいいでしょー!」
「Aは絶対興味ないからー」

貴「なんだよそれ!」

などと言いながら騒いでいると、いつの間にか鐘が鳴り、先生が教室に入ってきていた。
どうやら他クラスからも来ていたみたいだ。

あ、よく見ると先輩がいる。
なんでだ。


貴「なんだったんだよほんと」

ため息交じりに席に座ると、斜め前に座っている桃が振り返ってきた。

桃「あれな」

一瞬、何のことかわからなくて小首を傾げた。
けれど桃の視線で理解する。

貴「……ああ、女子のな」

桃「そう。あれ、日曜にやる練習試合のことが知れ渡ったかららしい。発信源がうちのクラスの……」

貴「……言うな、大体わかった」


私と桃は、同時に同じ人物に視線を向けた。
その人物は今、のんきに後ろの女子と話しながら、先生の話も聞かずに雑談していた。
内容はもちろん、テニス部練習試合。

うちのクラスの真咲という女子は、男子テニス部のファンだ。
何でもかんでもどこから仕入れてくるのか、情報を流してはほかの女子に教えている。


桃「つーかお前、何で練習試合のこと当たり前のように知ってんだよ」

貴「今朝、登校してくるとき不二先輩から聞いた」

桃「一緒に来たのか」

貴「ああ……!?」


気が付けば、クラス中の女子に睨みつけられていた。


「……不二さんと…………」
「一緒に、登校……?」
「こーこーのーええぇぇぇ……」


貴「ひいっ!?」


「「覚悟おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」」

※ここからはご想像にお任せします。




担任「……頼むから俺の話聞いてくれ」

5話 度重なる→←3話 それから変化した心情2



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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー? (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます!がんばって更新しますのでよろしくお願いします!! (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
yunyun - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます!!! 頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/  
作成日時:2013年10月27日 21時

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