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3話 それから変化した心情2 ページ4

不「あ、そういえば」


もうすぐで学校につく、というところで、先輩が不意に声を大きくした。

何かを思い出したようで、私は何かなーと先輩を見上げる。


不「今週の日曜、立海と氷帝と練習試合するんだ」

貴「え?そうなんですか?忙しいですね」

不「とはいってももちろん3年は出ないけどね」

貴「ああ、やっぱり。……というか桃と海堂、大丈夫なんですか」


思い出す。

全国大会の後、越前が急に音信不通になって、四天宝寺との練習試合の時にいろいろあったと聞いたが。


不「なんだかんだで、2人のことよく見てるねA」

貴「うざいくらいに悩んでたんですよ。それで、平気なんですか?」

不「もう大丈夫。あの2人だって成長してるんだから」

貴「そうでよね。あ、練習試合ってどこでやるんですか?」

不「うちの学校だよ」

貴「え?」


テニス部のコートを思い出す。

確かにうちのコートだって広いが、3校が来るなら立海とか氷帝のほうが広いんじゃないだろうか。


というかそれよりも問題がある。


貴「はあ……」

不「A?」

貴「あー、いえ。女子のサボりがまた増えるんじゃないかなーと」

不「ああ」


遠い目をして言う私に頷いて、不二先輩はまた楽しそうに笑った。

向けられた笑顔が腐った私の目には眩しすぎて逸らす。


不「でも、それをまとめるのも部長の仕事なんじゃない?」

貴「はっはっはー」


まったく心のこもっていない笑いを漏らす。

私が部長になったところで、別に部活の雰囲気は何も変わっていないけど。


貴「しょうがないなーもう」

不「がんばれ」


そんな話をしていると、いつの間にか校門まで来ていた。

貴「それじゃあ先輩、がんばってください」

不「Aもね」

手を振って別れ、駐輪場に自転車を置きに行く。
その足取りは軽かった。


朝から不二先輩と会えた。

私の気分はなぜか最高潮で、朝からうざいと部員に起られてしまった。

4話 拡散している情報源→←2話 それから変化した心情



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葉奈(プロフ) - そうですww作者がにこにー推しですww (2015年5月17日 19時) (レス) id: b46f08eacb (このIDを非表示/違反報告)
ユール - えーと…にこにー? (2015年5月15日 18時) (レス) id: 63bdae9473 (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - ありがとうございます!がんばって更新しますのでよろしくお願いします!! (2014年11月30日 18時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)
yunyun - 合格、おめでとうございます。本当に良かったですね。更新、楽しみにしてますね。 (2014年11月30日 15時) (レス) id: 329a32a11c (このIDを非表示/違反報告)
葉奈(プロフ) - 雪代さん» ありがとうございます!!! 頑張りますのでよろしくお願いします! (2014年11月10日 22時) (レス) id: 884e662617 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉奈 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hana1/  
作成日時:2013年10月27日 21時

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