It will use the stand [ジョジョの奇妙な冒険] (ページ30)

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第三十話 And the sun sinks ページ30

ヴァニラはゆっくりとスタンドから出てくると、その全身を真っ直ぐに伸ばした。

「…噂に聞いていた。ジョースター達がこのエジプトに来たあたりで…犬と女一人が助っ人として加わったと。成る程、噂は本当なようだ。」

しかしヴァニラはすぐさまスタンドを繰り出しその亜空間に姿をくらまそうとした。

「しかしこのヴァニラ、DIO様に忠誠を誓ったべく貴様が女であれ手加減は無用ッ！その肉体を亜空間に送りこんでやろうッ！」

そしてクリームにその身体を潜め始めた。

「…『オッターヴァ(与える)』、時は……与えられる。」

こうしてヴァニラの動きはスローモーション、「秒」の動きになる。

「さあ、テメェは吸血鬼だ。骨を折ってもその首を引きちぎっても、しなねェ。今はまだ夕方だ、一番簡単な方法でころしてやらァ。」

岩埼は壁を何度か蹴ると、壁が崩れ太陽がさしかかった。

ヴァニラの顔面が半分ほど灰になったところで動きは解除された。

「ぐ、がぁああッ？！」

半殺し、とでも表現すべきなのだろうか。

しかし一瞬でその身体は灰となり瞬く間に消え去った。

「……さて、これでアヴドゥルとイギーのフラグは回収出来た。後は……ヤツだ。」

岩埼はその足を前に進めると、どこからか爆発音のような音が聞こえた。

「何だ？！…馬鹿な、まさか空条達はテレンスと戦っているというのか！？クソッ！」