ep.17 ページ18
...
段々意識がはっきりしてくる。
目が覚めるとそこは見慣れない天井で。
あれ、半間の家に書類を届けに来て...。
その後どうしたっけ。
モゾモゾと起き上がると、
『お、起きたかァー。よく寝れたかー？』
と煙草を吸いながら顔をのぞきこんでくる半間がいた。
「え、あ、え？！」
『ばはっ♡んだその反応、オモロー。』
「え。ごめ、私寝てた？」
『そらー、スヤッスヤだったぜー？
かわいー寝顔拝めてよかったワ。』
「うわ、ごっめん...ちょっと涼もうと思ってたのに
寝ると思わなくて。」
『ばはっ♡貸しイチなー。』
また貸しをつけられたが、わざわざブランケットまで
かけてくれたからこれは素直に貸しをつけよう。
見ると半間はさっきとは違い、髪もセットしていて
前に見たMA-1を羽織っていた。
「あ、予定あった？ごめんね、今家出る準備する。」
『まー、この後どうせ稀咲に会うだけだしなー。
いつでも遊び来ていいんだぜ？
Aなら大歓迎♡』
「えー、じゃあ私が来た時は一緒に課題やってよ。」
『だりー、けどまァAが頻繁に来てくれンなら
一緒にヤってもいいぜー？♡』
「半間、なんか私のやると意味違う気がするから
やっぱ遠慮しとくよ...。」
『ジョーダンジョーダン♡』
「ほんとー？まー...暇な時は来るよ。
私どうせ家で1人だし。」
『あ？オマエ一人暮らしなの？』
「あれ言ってなかったっけ。親の...まぁ色々あって。」
『ふーん...。』
なんだこの男。
自分で聞いといて興味無さそうすぎるでしょ。
でもまぁ、半間と居る時間は本当に心地いいから
夏休み暇な時はちょこちょこ来ようかな、なんて。
その後、半間は『一緒に来るかァ？』って言ってきたけど
まだ若干身体の疲れが取れてないから
今日は大人しく家帰るよーって伝えたら
『じゃあ送るわ♡』
って言って家まで送ってくれた。
もう辺りは夕暮れ時で太陽も沈みかけていた。
結構寝ちゃったんだな、私。
次会う時は何かお菓子でも持っていこうか。
あでも煙草吸うくらいだし甘いの好きじゃないかなとか
ベッドのうえで色々考えに深けるのは
人生であまり感じたことの無い充実感だった。
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グラッドくん - 最高でした！なぜか途中で涙が出てきてしまいましたぁ(T ^ T)とても面白かったです！ (2022年12月7日 22時) (
レス) @page42 id: daba3dbefa (このIDを非表示/違反報告)
M - 最高すぎて吐きそうです。ありがとうございます！ (2022年6月23日 4時) (レス) @page47 id: 0bd2a9d625 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました！めちゃめちゃおもしろかったです(^^)！！ (2022年5月31日 22時) (レス) @page47 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十和-ﾄﾜ- | 作者ホームページ：https://lit.link/towal2#
作成日時：2022年3月11日 21時
