[文スト]兄、姉達は妹が大好きなようです[短編集]

中島敦:支え ページ1

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｢俺、そいつが倉庫から飴を盗むの見ました｣


懲罰隔離が多かった僕は、良いポイント稼ぎだった


｢それ、私が倉庫から盗みました！｣


人を掻き分けて、僕の前まで出てくれば院長は驚いた顔をした


｢あの人は、嘘をつきました。盗んだのは私です

私がお兄ちゃんに盗んだ飴をあげました｣


｢敦は何もしてない、と？｣

｢はい｣


そうか、と院長はAの髪を掴み地下牢へ引きずり込んだ


｢Aっ！！｣


手を伸ばしたが、届かなかった

違う、僕が悪いんだ！

僕が、ゴミ箱の飴を持ってきたから…！


｢貴方もよ、嘘をついたのですね｣


僕を吊るしあげた男の子も一緒に地下へと連れていかれる

その時Aの顔がニヤリ、と歪み

"ざまぁみろ"と口で言うのが見えた


ーーー

懐かしい夢だ


｢お兄ちゃん、起きて？ねぇ、お兄ちゃん｣

｢ん…Aおはよう…｣


僕と同じ白い髪を揺らしてAは微笑む


｢すごく、昔の夢を見たんだ…

Aが僕を庇って、僕に濡れ衣を着せた男の子もろとも地下へと引きずり込んだこと｣

｢ふふっ…昔の事だよ
それより、早く支度して？ご飯出来てますよ〜｣



君は、僕の支えだよA


いつもありがとう


ーーー

中島A


身長155cm

優しく、穏やか

困った人を放っておけない

いい子
、

太宰治:似てない→

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