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太宰治 2 ページ32

太宰side


Aが銃を手に取ると指揮を執る場から駆け出して行った

急な事で止められなかった


これはAが努力して考えた作戦だと知っている、これを失敗させれば次の仕事は回ってこないはずだ

その為にも私が此処から離れる訳にはいかない、でもAが心配でならなかった

今までAに抗争、殲滅、そんな危険な任務をさせないように私は手を回していた


Aが加勢し始めたら、こちら側の士気も高まり敵の数に関わらず凌駕できた


ーーー
Aside


「はーっ…はぁっ……」


私の周りには殆ど立っているものはいなかった

でも、目線の直ぐ下、這いずって来たのか虫の息の敵が拳銃を握ろうとしていた

その拳銃を蹴り上げ、男の頭を撃ち抜いた
そして、無線を奪う

こうすれば相手の作戦が駄々漏れだ、

『指揮を潰せ』

無線越しで聞こえた

その指示を聞いた敵組織の奴らは這いながら指揮であるお兄ちゃんの方を目指していた


何かを考える前に足は動いた


ーーー
太宰side


「お兄ちゃん!!!」


その声と同時に身体のバランスが崩れて後ろへと倒れて行く

そして、銃声が2発


「う…!」


ばたり、と背中が床に着いた時、誰かが私に覆い被さっていた


「なっ……」

「おに、…ちゃん…だいじょ、ぶ…?」


そう言うとAは私の上に倒れこんだ


急いで起き上がり、Aを確認する、撃たれた背中からは血が溢れ出しAを赤く染めていた


「____せ……」

「太宰さん…?」







「全員殺せ!!!!」




敵側の加勢だろう、正面から入って来た奴らを黒服は指示通り全員、ただの肉塊にした


私はAを抱き締めた


目を閉じたまま何も言ってくれない、


「なんで…私なんかを…!」


Aが死ぬなんてあってはならない、その時はきっと私も後を追う


大切なんだ、自分の身などどうなってもいい


直ぐに救護班の奴らが駆け付けてAの怪我を見た


「この失血脈拍も低い…もう…助かる見込みは…」


私はそう言った奴の胸倉を掴んで凄む


「助けろ、これは命令だ」


ーーー

抗争が終わり、Aを病院に運んだ

直ぐに手術が行われ、Aは一命を取り留めたと


Aのために献血だってした


何日か経ち、ずっと眠るAに寄り添うように私は眠る事をしなかった

手を握って目覚めるのを待っていた




3→←太宰治 リクエスト(黒の時代)



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月兎 tukito(プロフ) - わかりました!!ドストさんのほう、よろしくお願いします。 (2017年12月26日 10時) (レス) id: b86fecc4b3 (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - あもるさん» リクエストありがとうございます!こちらのリクエストは続編の方へ書かせていただきますね! (2017年12月26日 8時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 谷崎兄妹=谷崎くん+ナオミちゃんのです! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
あもる(プロフ) - 最高です!リクエストなのですが、、谷崎兄妹の続きを見たいです!!と、姉さんに搦愛される妹ちゃんも....!!多くてすみません! (2017年12月26日 2時) (レス) id: 9a9106561e (このIDを非表示/違反報告)
リミ(プロフ) - 月兎 tukitoさん» リクエストありがとうございます!申し訳ありませんが私は外伝を持っていないので綾辻さんは難しいです!ごめんなさい!ドストさんは了解しました!! (2017年12月26日 0時) (レス) id: 87e2648717 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リミ x他2人 | 作成日時:2016年11月27日 20時

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