17 −家族− ページ18
「よかったな、A」
「いやほんと！！分かってくれる人で良かった〜」
「何気ぃ抜いとる、これからじゃろ」
「…うるさい
てかアンタそろそろ名前教えろ銀髪！！」
「お前が無事入部できたらな」
嫌がらせじみたことばっかりしてくる銀髪。
未だに名前把握してないどころか私の中ではマジで謎の人物。
切原君以上に手ごわいかもしれんぞこれ…
「もう7時か…
あっ真田君、私これから用事あるからここで。」
「あぁ、分かった。
気を付けて帰るんだぞ」
「え！？ここで！？まだ病院だぞお前！？」
「うんまぁ用事ってかうんまぁ。
丸井は分かんなくてもいいよ…。」
「はぁ！？
まぁいーや、気をつけろよ夜なんだから」
「ハーイ」
丸井もなんだかんだ優しいんだよな。
エントランスで皆と別れ、椅子に一人座る。
人待ってます。
誰を待ってるのかというと、マイブラザー・松山桐也でござる。
兄とは8歳差。
割と可愛がってくれる兄だったが3年前より一人暮らしを始め、気が付けば彼はここで立派な医者として働いていたという妙に腹立つ天才だ。
まあ今の私から言わせてみれば桐也は親の実験から逃げたに過ぎないんだけど。
そんなこんなでしばらく会ってないから顔だけでも見て帰ろうかと。
「あ、」
もう発見してしまった
うん、普通に医者やってるわ。おk帰ろう。
え？いや本当に顔見て帰るつもりだったからさ。(遠目ではあるけど)
まー医者っつったってそんな真面目な人間じゃなくてな。
髪こそ染めてないもののどちらかといえばチャラい方の男であって……
「A！！」
「うおっ！？」
肩に誰かの手が置かれたので、振り返ればそこには兄がいた。
あれ？さっき結構遠くにいたような気が…
「さっき俺のこと見てたでしょ？
声かけてくれねーわLINEも返してくれねーわ、兄ちゃん悲しいぞ？」
「いやあんな生存確認みたいなLINE返したくないわ」
「生存確認！？てかそう思うなら余計返せよ！？！？
心配してるから返信しなさいっていっただろ。」
「…なんか最近めんどくて見てない」
「ひっど！？」
やたらと構ってくる兄貴。
なんで兄妹でこんな温度差激しいんだろか(笑)
ちょっと甘えたいと思うときもあるけど…
いやいやないない。
こいつに彼女おるってことも考えたら色々萎えてくるわ。
第一リア充………なんでもない。
「あ、俺今日は帰れるからあと一時間待って」
「え、ちょ」
結局は面倒くさい兄なんですわ。
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幽霊部員(プロフ) - 全然更新できずすみません……コメントありがとうございます！！！頑張って続きかきます(笑) (2021年1月7日 15時) (
レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
財堂若也 - おもしろいですね！な、夏ちゃん？？と思いながら見てます！合宿のお話、楽しみにしてます！ (2020年12月12日 12時) (レス) id: f43141c8eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(´;ω;｀)夏ちゃん嫌な奴になりすぎないよう努めます、、、！！ (2020年11月5日 1時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - とても面白いです！夏ちゃんいい人のように見えて怖いですね、、、ヒロイン頑張って欲しいです。 (2020年11月4日 10時) (レス) id: a8b7d730eb (このIDを非表示/違反報告)
平部員(プロフ) - 白さん» ありがとうございます、、！！励みになります、更新遅いですが頑張ります(笑) (2020年9月12日 22時) (レス) id: e1bd195033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽霊部員 | 作成日時：2017年4月8日 22時
