及川に浮気されたから私も浮気する。

浮気23 ページ24

黒尾「ここなら誰も…いないな。布団置いてゆっくり話そーか？」


『…はい｡そうしましょうか｡』


床に布団を置きその上に座る。黒尾は教室のイスに座った。


黒尾「そんなにかしこまんなよ､はは､俺悲しくて泣くよ？」

『…早く本題に入って下さい｡』

黒尾「ウンウン、そーだね｡じゃあ早速本題に入ろっか｡」



『…』



黒尾「お宅の主将くんとピンク髪の3番。それぞれどういう関係？」


思わず肩が跳ねる。まさかそこまで察されていたとは。
花巻と私の関係を疑うならまだしも、及川と私に関してはほぼ他の部活仲間と近しい関係だ。
それをこの一日で察するなんて。
ただ、慌てたら負けだ。ここはマニュアル通りに…

『及川は私の彼氏。ピンク髪の3番…貴大はただの部活仲間だよ。』


黒尾「彼氏は苗字呼びなのに貴大サンは名前呼びだね？」

『まぁ彼氏の名前呼びは気恥しいからね。』


黒尾「ふーん、あとそれとこの子知らない？」

パッと私の前にスマホをかざす。そこには昔の私が映っていた。

『…これは？』

黒尾「4年位前の中学の女子バレー選手。超強いって有名なんだよね。」



昔の私、及川と貴大の関係。
ここまで私の事を調べ上げるとは


『黒尾、何目的でこんな事してんの？』


黒尾「こんな事なんて人聞き悪いな、ただ少し取引したいなってネ。」

ニコニコと胡散臭い笑みを浮かべる。

『それはどういう？』


黒尾「浮気相手、俺でも良いんじゃないの？」



『…は？』



これは、どういうことだ。

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