33話 ページ33
佐藤「Aちゃんは？」
え？私？
佐藤「今彼氏いるの？あ、これってセクハラになっちゃうか。ごめんごめん。聞かなかったことにして。」
貴方「あ、はい。」
びっくりした。
貴方「私の話なんか聞いても面白くないですよ。」
佐藤「いやいや、そんなことないよ。ね？」
二宮「こいつの私生活は俺もよく知らないからな。結構気になる。」
佐藤「そうなんだ。二人はお互いのことよく知ってるのかと思った。」
二宮「涼宮が俺の秘書になったのは、1週間前からだからさ。」
そっかー。いろいろあったから、結構前のような気がしてたけど、一週間前なんだ。
佐藤「そうなんだ！」
ーーーーーーーー
佐藤「今日はありがと。楽しかった。」
二宮「こちらこそありがとう。またご飯行こ。」
佐藤「Aちゃんもありがとね。そのドレス、Aちゃんにあげるから、たくさん着てあげてね。」
貴方「はい。ありがとうございます。大切にします。」
佐藤「じゃあ、またね。」
二宮「うん。バイバイ。」
貴方「失礼します。」
楽しかったな。
佐藤社長、気さくな人だったー。
貴方「社長、お送りします。」
二宮「いいよ。俺が涼宮のこと送る。」
え？
貴方「そんなわけには。秘書なので。」
二宮「俺送った後に一人で帰るの危ないだろ。そんな格好してるし。タクシーでも捕まえて帰るぞ。」
貴方「え？あ、はい。」
＠タクシー
二宮「住所言え。」
貴方「あ、はい。〜〜〜〜〜〜〜までお願いします。」
二宮「だから、自分の家の住所。」
貴方「え？今の住所が私の家です。」
ん？
二宮「まじか。同じマンションに俺も住んでるんだけど。」
えー！
貴方「そうなんですか？すごい偶然ですね。」
二宮「部屋は？」
貴方「1501です。」
二宮「俺の部屋の真下じゃん。」
えー！まあでも。
貴方「確かにこのマンションのセキュリティーすごいですもんね。」
二宮「でもさ、結構家賃高くない？」
貴方「私、大学の時にglitterっていうアプリをリリースしたので、貯金は結構あるんですよ。」
二宮「glitterってあのglitter?確かにそれなら、結構稼いでるじゃん。」
glitterというのは、ファッションアプリのことだ。
自分の骨格と肌の色から合うコーディネート、メイク、ヘアスタイルを提案してくれるアプリで若い女性から人気を集めている。
当初は周りにいた自信がなさそうな理系男子のセンス向上のために作ったが、女性メインで作ってほしいという要望に応え改良したら、一躍ブームになった。mineに入れたのはこのアプリのおかげといっても過言ではない。
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作者名：りりか | 作成日時：2020年6月16日 14時
