高音系男子のお兄ちゃんと低音系女子の私はよく声を異性に間違われます【歌い手】

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「伊織！お待たせ！」


今日は友達の伊織(いおり)と買い物に行く約束をした日
私は待ち合わせ場所で何かの音楽を聞くためにイヤホンをしている
ショーットカットに声をかける


伊織「A！大丈夫、全然待ってないよ、今来たばかりだからね」


･･･かっこいいな
伊織は
お姉さんみたいな頼れる存在だ


「伊織ってさ、、ほんと頼れるよね。お姉さんみたいな」


伊織「それはあんたもでしょ。A」


「あれ?」


伊織「ちょっと?聞いてる?」


私は伊織がいつもしていないような行動に気付いた


「伊織って音楽聞くんだね」


伊織は動画とかはほとんど見ないし、
友達と一緒にいるときはスマホにはさわらない
イヤホンだって机のひきだしの奥深くにあった
そんな彼女がイヤホンで音楽を聞いているってのは珍しい


伊織「ああ、ちょっと友達にすすめられてね。
　 なんかよくわかんないけどイケボ?なんだって」


「へー、で、どうだったの?」


伊織「んー、普通にかっこよかったよ。それに女の人の声も出せてて、すごいと思う」


「なんて人?」


伊織「今、再生してるけど聞く?」


そう言って片方のイヤホンを貸してくれた
やさしいなー


「ありがとー」


伊織「じゃあ、流すよ」


「うん」

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