# 18-2 ページ37
♡
その日、まっすーは目を覚まさなかった。
ICUに入れられて、身体にはたくさんの機械が付いて、口には管が入れられて、頭には包帯が巻かれていて... その姿があまりにも可哀想で見ているのが苦しかった。
「手越... まっすーのそばにいたいのは分かるけど、少し外行かない？また後で戻って来たらいいから、一回頭冷やそう、ね？」
そうやって慶ちゃんは俺をご飯に連れ出してくれた。周りから見られたくないほど泣いていた俺に気を遣って、個室のあるお店を選んでくれた。
「あんまり食欲ないよね... 飲み物と、少しだけご飯頼むね」
って何品か注文してくれたけど、なにも飲みたくないし食べたくもなかった。
料理が到着して、俺たちは無言になった。というか、俺はほぼ放心状態に近くて、座っているのもしんどいぐらい気力が湧いていない。
そんな俺を見て、慶ちゃんは困っていたと思う。
「てごちゃん... ごめんね。まっすーのこと、ずっと任せっきりにしちゃってて。NEWSの仕事は少ないし、テゴマスが忙しそうだったから、俺もシゲもあんまり口出さない方がいいかなって... もちろん、心配してたんだけど、てごちゃんに任せすぎてたね... ごめんね」
何も悪くないのに、謝る慶ちゃんの言葉を聞いて、また涙が止まらなくなってしまった。
「けい、ちゃん...」
「なあに、てごちゃん...」
そう言って、慶ちゃんは俺の横にそっと座ってくれた。
「おれ... 悔しい... なんで、俺じゃないの？なんで、まっすーなの？...毎日、生きたいって、っ、良くなりたいって、思って、必死に、頑張ってきたのに... 神様なんて、いないんだよ...
もうこれ以上、まっすーが苦しむの、見たくない... おれ、結局何もしてあげられてない...！」
そういうと、慶ちゃんは横からそっと俺を抱きしめてくれた。
「てごちゃん。何もしてあげられてないなんてこと、絶対にないと思うよ。まっすーにとって一番そばにいて欲しいのは、俺でもシゲでもなくて、きっとてごちゃんだと思う。病気が見つかった時から、今日までずっと、そばにいてくれて嬉しかったと思うよ」
そう言われても、自信なんて持てなかった。
「でも、...っ、」
「前にね、仕事でまっすーと2人になった時があってね。その時もずっとてごちゃんの話してたよ。あいつ、いつも助けてくれるんだって。コンサート、楽しみなんだって、ずーっと話してた」
それを聞いた俺は、周りも気にせず声を出して泣いた。
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みーぽん(プロフ) - かのさん» ありがとうございます（ ; ; ）最後までよろしくお願いします！ (2020年4月4日 0時) (
レス) id: 009673d39a (このIDを非表示/違反報告)
かの(プロフ) - 小説でこんなに泣いたの始めてです(＞＜)最高の作品に出逢えました！ありがとうございます！！ (2020年4月4日 0時) (レス) id: a1c36b0d98 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - ましゅさん» ましゅさん、はじめまして！嬉しいお言葉ありがとうございます！-3-もぜひ、楽しんでいただけると幸いです(*´ω｀*)！よろしくお願いします♪ (2019年9月15日 20時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 本当に毎回毎回感動するお話をありがとうございます！ミーポンさんの作品には感動させられっぱなしです！これからも更新楽しみにしています！ (2019年9月15日 18時) (レス) id: 2d564c1d47 (このIDを非表示/違反報告)
みーぽん(プロフ) - こころさん» こころさん、はじめまして！大好きなんて、とっても嬉しいです(;o;)！更新、まだまだ頑張ります！ありがとうございます♪ (2019年9月8日 12時) (レス) id: f6c349c01f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みーぽん
| 作成日時：2019年8月31日 0時
