Teddy Bear -F.T-

番外編〜パパがあいにきた〜 ページ44

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「ララ…」










パパとママがしんぱいそうなかおでララのほうをみて。



ほんとはなきたくないのに、なみだがとまらないよ。











「悲しませてごめんな、ララ」











…ううん。



ララもまたパパにこまったかおさせちゃってごめんなさい。











「これからもずーっとずーっと、パパはララとママのこと見てるからな」



「…うん」



「ママの言うこと、よく聞くんだぞ」



「…うん」



「好きな子ができたら一番にパパに教えてな？」



「……やだ」











ふふふ、ってわらうパパのからだが



すこしずつきらきらなひかりがでてきて。



もういかなきゃ、ってたちあがったパパのからだが



おへやのてんじょうのほうにふわふわってあがっていったんだ。











「…太輔、いっちゃうの？」











ママがララのてをつないで、パパがいるところをじっとみて。



またちょっとだけなみだをながしてる。



それをみて、パパもちょっとだけないてるみたいなかおしてる。











「…ララ。ママのことよろしくな」



「うん」



「ママに悪い虫がつかないように、パパの代わりにちゃんと見てなきゃだめだぞ」



「わるいむし？」



「そ。頼むな？」



「じゃあむしよけすぷれーしておくね？」



「んふふ、ありがとう」











ララのあたまをよしよししてくれるやさしいひかり。



ぜったいわすれないよ。











「…A」










パパがママのなまえをよんだから、ママのほうをみた。









「…A、すきだよ」











パパのマネしてママにいったら、ママのかおはりんごみたいにあかくなって。











「…ララを産んでくれてありがとう。一番大変な時にそばにいてやれなくてごめんな」



「……ううん…、」



「A…、ありがとう…」



「…たいすけっ…、」



「ララのこと、よろしくな」



「……大丈夫。良い子に育てるからね」










「…ララ」










だいすきだよ、って



ララのほっぺたにちゅってして。



そのままはなれたパパは、さっきよりもきらきらがいっぱいになった。






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