Teddy Bear -F.T-

二人の三日間 ページ25

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太輔に与えられた三日間の外出。




あなたが帰りたいと言ったのは、私達二人が住んでいたあのアパートだったね。




自分から出てったくせに、って申し訳なさそうに言う太輔に私は言ったの。











「あの家は今までもこれからも、ずっと私達の家だよ」











ありがとう、って微笑んだあなたは、私の頬にキスをくれて。




照れて真っ赤になる私を笑いながら、楽しみだな、ってうれしそうな顔をみせたんだ。


















…そして、外出初日。










「ただいま〜」










すげぇ久しぶりだな、ってきょろきょろ部屋を見渡してたっけ。




お昼は二人でゆっくりパスタを作ったりして、まったり過ごして。




夕飯はよく二人で行ってたご飯屋さんに行ったんだ。












「ねぇA」



「ん？」



「やっぱ俺さ、Aがいなきゃだめなんだな」



「…なにをいきなり…、」



「ん？いきなりじゃないよ？だいぶ前から思ってたし」











大好きなバーニャカウダのソースにセロリをちょんちょんしながら太輔が呟いた。










「あの時一度でもお前を手放したこと、すげぇ後悔してる」










そう言って真っ直ぐに私を見つめるあなたが愛おしかった。




大好きだった。















「ねぇA。もし俺がいなくなったら、他の奴と付き合ったりしちゃう？」










眉を八の字に下げたあなたは、さみしさを隠し切れない笑顔を見せて私にそう聞いたね。










「…なに言ってんの。太輔はいなくならないでしょ」










ちょっとだけ怒ったようにそう言い返せば、ふふっ、て笑って。




変なこと聞いてごめんな、ってまたすぐに私に謝ったの。


















あの時太輔は、どんな気持ちであんなことを聞いたの？











太輔、




あなたの声が聞きたいです。





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