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「あれ?A…」
放課後、部活をやってる友達を教室で待ってた私の元にやってきたあなた。
あまりに突然のことで、自分でもびっくりするくらい心臓が高鳴ったこと今でも覚えてるよ。
「なにしてんの?誰か待ってる?」
「…あ、うん。ちょっとね…っ」
「そっか」
「…うん!」
「…」
「……た、太輔くんは?部活してたの?」
「あ、うん。今終わったんだけどさ、ちょっと忘れ物して…」
がさがさと焦ったように机を漁るあなたを見つめながら、自然と笑みが零れてた。
あの時心の中で、部活終わるの待ってて、って言ってくれた友達にすごい感謝したんだよね。
「ねぇ、いつまで?」
「へ?」
「いつまで待ってんの?」
「…あ、えっと、どうかな?多分そろそろ終わるはずなんだけど…」
そう言った私の目の前。
あなたは座り込んで、殺人級な上目遣いで覗き込んだんだ。
「もしかして彼氏、とか?」
そう呟いたあなたに、私は全力で違うよっ、て答えたんだ。
そんな私を無邪気な笑顔で笑いながら、「そっか、よかった」ってあなたは言ったの。
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yokonana(nanaco)(プロフ) - 今まで読んだ中で1番好きになりました。素敵なお話をありがとうございます(TT)電車で読まずに家で読んで正解でした、大号泣で目真っ赤です(;ω;) (2019年4月7日 22時) (レス) id: da866a5801 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 久しぶりにこのお話が読みたくて占ツク開きました。もう何回読んだかわからないくらいこのお話を読んでて何度読んでも大号泣します。とてもステキなお話ありがとうございます (2019年1月5日 4時) (レス) id: e8b45e2616 (このIDを非表示/違反報告)
れーこ ♪(プロフ) - こんなに死を美しく、かつ、生きてるすばらしさを描く作品に出会えたこと、すごく嬉しいです。ララちゃんの虫除けスプレーとか、面白い要素もありつつ、涙なしでは見られないところもあって。これからも頑張ってください!ステキなお話をありがとう!! (2018年2月18日 0時) (レス) id: b4f001e027 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - はじめまして!最後まで読ませていただきました。病み系割と好きなのですがこれはダントツで好きです!ほんとにほんとに涙が止まらなくて次の日目が腫れそうです(笑)こんな素敵な作品を書いてくださり本当にありがとうございました!他の作品も読ませてもらいますね! (2017年4月27日 2時) (レス) id: ae8d783771 (このIDを非表示/違反報告)
Mimiko(プロフ) - とても泣けました!これからも頑張ってください! (2016年12月10日 22時) (レス) id: 68caafdc07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:K | 作成日時:2015年5月6日 20時