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「へぇ…そうなんですね、」
伊野尾さんの話によると、このお店は亡くなったご両親の跡を継いでやっているらしい。
そして、お店の2階が住居スペースになっていて、そこに住んでいるとのことだった。
「有岡さんは会社員でしたよね?」
伊野尾さんは、俺がさっき渡した名刺を眺めていた。
「はい、だから俺は伊野尾さんみたいに凄くなくて…」
まぁ、それなりにやりがいを持って仕事はしているけど。
「そんなことないですよ。仕事の内容なんて関係ありません」
「………はい、…」
やっぱりこの人といると、すっごく居心地がいい。
それはつまり、AIのおかげってことなのかな…
「あ、そうだ…今日一応婚姻届持ってきたんですけど…」
カバンに入れておいた婚姻届を、テーブルの上に出して広げた。
「………そんなに慌てなくても大丈夫ですよ」
「え、…」
伊野尾さんは広げた婚姻届を、テキパキと折りたたんだ。
「俺はもっと、……有岡さんのことが知りたいです…」
テーブルの上に置いてあった俺の手に、伊野尾さんの指が軽く触れた気がした。
「………は…い…」
そんな伊野尾さんから、もう目を逸らすことなんてできなかった。
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空 - Tea timeさん» 楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 13時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» リアル設定については検討します。 (2022年7月9日 13時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - Tea timeさん» ちなみに次回作は何系のお話でしょうか?個人的にはリアル設定希望です^ ^ (2022年7月9日 12時) (レス) id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
Tea time(プロフ) - 空さん» コメントありがとうございます。次回も読んでいただけたら嬉しいです。 (2022年7月9日 10時) (レス) id: 915019278d (このIDを非表示/違反報告)
空 - 完結おめでとうございます!!いつも楽しく拝見させて頂いておりました^ ^次回作も楽しみにしております^ ^ (2022年7月9日 9時) (レス) @page32 id: 6e8b0794ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Tea time | 作成日時:2022年6月29日 9時