日常 (ページ4)

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in side

「……………じゃあ、どうですか？」

「……？」

目の前に差し出された名刺を受け取った。

「…⁈⁈え、、これって風俗⁈ですか？」

「そうですよ」

有岡さんは相変わらずにこにこと笑っていた。

「いや、でも風俗は…」

そもそも行ったことなんてないし、この先も行くつもりなんて、、

だいたい既婚者が行くようなところではないはず。

「その名刺出してくれたら、俺が相手しますから」

「相手……って、えぇっ⁈」

「お店のスタッフは全員男ですよ」

有岡さんは、やっぱりにこにこと笑顔でそう言った。

「だからほら…奥さんに対しても、罪悪感なくなるでしょ？」

少しだけ下にある有岡さんの顔は、今度はニヤリと笑っているように見えた。

「いや、でも…僕は、、」

「奥さんと最近シてないんじゃないですか？」

「えっ、…な、何言って、、」

「ほら俺、なんとなく分かるんですよね？そういうの…」

「…っ、………あの！、本当に…大丈夫ですから」

「………そうですか、…まあでも、もしよかったら」

そう言って手をヒラヒラと振りながら、有岡さんは去っていった。