恋色 2 (ページ22)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:15,876 hit

22 ページ22

in side

「はぁ⁈ナンパされたぁ⁈⁈」

『まぁ、』

今日は久しぶりに薮と飲みにきた。

恋人ができたといっても、やっぱり友達は大切にしないとな。

「それで？っていうかいつ？？」

『んー、少し前。酔っ払いのおっさんに絡まれてる子を助けて…』

「へぇ〜、カッコいいじゃん薮」

そんなドラマみたいなこと、現実にあるんだな。

『そんな大した話でもないんだけどさ…それでなぜかその子とホテルに行くことになって、』

「はあぁっっ⁈⁈ゴホッ、」

さっき口に入れた枝豆が、喉に詰まりそうになった。

『うるせーな』

「いやいや、今さらっとすごいこと言ったぞ？」

急展開過ぎてついていけないわ。

『なんか強引に押し切られたっていうかさ、』

「いやいや、すごいなその子」

『まぁでも、実際は何もしてないけどな』

「は？？ホテルまで行っといて？」

どんだけ紳士なんだよ、薮。

それって、相手の子はどう思ったんだろう。

少しくらいは期待してたはずだよな？

『気が合うなとは思ったよ？でもさ…』

「ちなみにどんな子なの？可愛い系？」

『ん、まぁ…可愛いかな。侑李っていう、』

「侑李ちゃんかぁ…」

薮と気が合いそうな女の子って、どんなタイプかなぁ…

『いや、男だから』

「は？」

『男だよ、その子』

「え…え⁈」