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「はぁ…」








クリスマスってもっと楽しい日だと思ってた。



いや、大抵の人は今日という日を満喫してるんだと思う。








だけど俺は違う。




気分はずっと低空飛行。









あの日、大ちゃんに誘いを断られてからずっと…









このまま俺たちの関係って、何も変わらずに終わってしまうのかな。





大ちゃんにもっと近づきたいって思ってるのは、やっぱり俺だけなんだよね。








楽しそうな声が飛び交う中を、肩をすくめながら歩いた。









買い物でもしようかと思って外に出てみたけど、なんだか気分がのらなかった。





俺の気持ちに相反するような軽快な音楽が、俺の心を締め付けた。



こんなことなら、実家にでも帰った方がマシだったな、そう考えていた時だった。







聞き覚えのある大ちゃんの声が耳に届いた。








お店の前で、楽しそうに笑う大ちゃんが目に入った。


そういえば、今日用事があるって言ってたな…








………









大ちゃんの横で笑う彼…






どこかで見たことが……








………








そうか…









大ちゃんの俺に対する態度の理由が分かった気がした。









俺だけが勘違いしてたのかも。









大ちゃんが心から笑えて、心から好きなのはやっぱり彼なんだ。









俺の前に立ちはだかる信号はいつも赤。









俺は立ち止まってばかりだ。

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作者名:Tea time | 作成日時:2021年10月13日 11時

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