恋色 2 (ページ11)

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ar side

どうやって伝えようか…

バイト中はそんなことをずっとグルグル考えていて、あまり集中できなかった。

あの時は、勢いだけでいのちゃんに告白したけど、改めて…ってなると心臓がうるさく高鳴る。

「………でね、……大ちゃん？」

「…っ、えっ⁉︎なに？」

気付くといのちゃんの横で、一緒に駅までの道を歩いていた。

「どうかした？」

「…………あ、あのさ…いのちゃん。えと……こっち…来て」

横を見ると、ちょうどイルミネーションがキラキラと煌めく広場があった。

人はまばらで、そんなに多くはなかった。

いのちゃんをそこまで引っ張っていくと、

「…大ちゃん？」

と、いのちゃんの優しい声が降り注いだ。

バクバクと音を立てる心臓を落ち着かせるように、ゆっくりと深呼吸をした。

「ふぅ……あのね、いのちゃん………俺…やっぱりさ、」

「分かってる」

「え？」

「分かってるよ……」

「えと、、」

「やっぱり好きなんでしょ？彼のこと」

「え……？」