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ar side
夜まで楽しんだあと、電車でいのちゃんの家に向かった。
「ふふふっ、」
「どうしたの?いのちゃん」
「だって嬉しくて。誰かとお揃いの物なんて持ったことないから」
いのちゃんはキーリングを目の前で揺らしながら、嬉しそうに笑った。
可愛い…
プレゼントを忘れていた俺は、お土産屋さんでいい感じのキーリングを見つけて、1ついのちゃんに渡した。
まさかこんなに喜んでくれるなんて思ってなかったから、いのちゃんの笑顔を見るとちょっとくすぐったい。
.
当たり前だけど、いのちゃんの家に着くと中は真っ暗で、急に現実に引き戻された感覚になった。
お風呂から出たあと、いのちゃんが入れてくれた温かいココアを飲みながら、今日のデートを思い返していた。
俺もすごく楽しかったけど、無邪気にはしゃぐいのちゃん可愛かったな。
出会った頃のいのちゃんからは想像がつかないくらい。
いのちゃんに声をかけようとしてた何人かの女の子たちを、俺が睨んで牽制していたことは、いのちゃんには内緒にしておこう。
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年9月14日 16時