太陽と青い月 2 (ページ23)

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ar side

「大ちゃん、クリスマスって何か予定ある？」

「え⁈クリスマス？いや…特には」

そういえばもうすぐクリスマスか…

「じゃあ、デートしない？それで、そのあとウチに泊まりに来ない？」

「え…？」

今泊まりって言った⁈

「なんかね、父さんと母さんもその日家にいなくて……」

"いのちゃんだってその気はないかもしれないし"

自分で考えていたことが、頭の中で何度も反芻する。

…………

「……大ちゃん？どうしたの？」

「…っ、え⁈」

「やっぱり予定あった？」

「あ、ううん。ない、よ…」

泊まりってさ…

家に2人きりってことはさ…

つまりそういう…こと、だよな。

っていうか、いのちゃんってこんなに積極的だった？

いや、いのちゃんだって健康な男子高校生なわけだし、それが普通、、なのか？

だとしたら、俺はどうすれば…

「クリスマス、楽しみだね」

いのちゃんは、無邪気な笑顔を浮かべてそう言った。

「う、うん…」