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「…大ちゃん?」
俺の声なんて全く聞こえていないのか、大ちゃんはひたすら歩き続けた。
なんか…
機嫌悪いの?
何かあったのかなぁ…
「大ちゃん、どこまで行くの?」
「…っ、ごめん…」
大ちゃんに離された左手が、少しだけ寂しい。
大ちゃんはなぜか俯いてるし、やっぱり何かあったのかな?
「大ちゃん元気ないけど、何かあったの?」
「………」
実はデートなんてしたくなかったとか?
それとも今日、体調悪い?
「大ちゃん、もし体調悪いなら今日は…」
「…嫉妬……した、」
「え?嫉妬って…?」
「だっていのちゃん、最近学校でも目立つようになったし……それにさっき声かけられてたでしょ?やっぱり女の子といる方がお似合いだな…とか……でも、いのちゃんは俺の彼氏なのに…とか、さ………ごめん…」
「俺が好きなのは、大ちゃんだけだよ?」
「うん……分かってんだけど、さ……って、ごめん!せっかくのデートなのに、、行こっか」
大ちゃんはそう言ってまた歩きはじめた。
俺のせいで、大ちゃんが不安になっちゃったってことだよね?
でも、どうしたらいいんだろう…
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作者名:Tea time | 作成日時:2021年9月14日 16時